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2001年に6桁リファレンスとなった、エクスプローラ114270

14270との差はほとんどなく、時計に興味のない人だったら全く同じモノに見えてもおかしくない14270114270

これがエクスプローラでなかったら、時計ファンといえどもその差を分かる人は少数派だったはず。

しかし、『エクスプローラ』という注目される時計故、14270114270の差を知っている人も多いでしょう。

ちなみに両者の差は、見た目的にはブレスレットの付け根部分が一体型(114270)か2つ(14270)かの差、中身はムーブメントが新構造になったモノを採用という違いがあります。

見た目が同じなのにリファレンスが5桁から6桁になったので、なにかが特別に新しいということではなく、差が少ない両者。

確かに、当時の新ムーブメントキャリバー3130は、2ブリッジという珍しい新構造を採用していたので大きな差ともいうことができるかもしれませんが、そのムーブメントはエクスプローラに限り採用されたわけではありません。

同じ頃、キャリバー3130にムーブメントが変更になったサブマリーナノンデイトエアキングはリファレンスナンバーに「M」がついただけの変更。

ということは、本来エクスプローラも14270Mとなるのが自然だったはず。

しかし、そこを114270としたのは、同じ頃フルモデルチェンジされたデイトナ11652016250からのモデルチェンジ)に関連付けるためかもしれません。

ちなみに、今年2016年のバーゼルでもデイトナとエクスプローラは同時にモデルチェンジ。

こういうブランディング、さすがロレックスだと思います。

なお、14270114270の相場の差はほぼありません。

正確には時期によって14270のほうが高い時もあれば安い時もあります。

例えば、リーマンショック後にエクスプローラが18万円という、今でも昔でも考えられない最安値状態となった頃は114270が安値の傾向。

14270、特にP番は、かつて有難がられたイメージが強いせいかちょっぴり高値の印象でした。

で、最近は14270が安値の傾向で一番安いものがP番というのも珍しくはありません。(かつてであれば、ブレスレットがシングルロックの前期型14270が最安値といったとこでしたが、そういうのも関係ない状況。)

しかしそれが最近は114270がまたもや安値に。

依然として分かっていることはスポロレの中で最も安いという不名誉な印象の14270/114270

見た目がカッコいいというだけでなく、サイズ的にも内容的にも毎日つけるのに最適な14270が買いやすいというのは時計ファンにとって良いチャンスだと思います。

●この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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