このヨットマスター16622は、1999年にデビューした際、入手困難な大人気上級モデルという存在感だったのですが、2001年頃には新品実勢価格が定価を下回る様子となっていました。
とはいっても、その水準は青サブ(16613)よりも高いというのが当たり前だったわけで、人気かつ高値なモデルという印象に変わりありませんでした。
それがアベノミクス以降、この16622は青サブよりも安価な状態へと変化。今ではそういった価格序列が当たり前という印象があります。
また16622は、価格ステージの変化も他の人気スポーツと比べると起こりづらいわけで、今回の「90万円台」という水準は、2019年12月以来、約1年半ぶりの変化であります。
今のロレックス事情を見ると「90万円台」という水準は“高いほう”というわけではありませんが、この16622にとって「90万円台」は「凄い!」という感覚があります。
実際、デビュー時の定価は85万円(税別)。当時の消費税率で、税込としたならば、定価は89万2500円となります。
そうなると、16622の現在の様子は「中古ボトム価格がかつての定価を超えている」という状況になったわけで、「凄い!」という印象になるわけです。
以上のことから、「16622からのメッセージ」という観点では、今後の相場は「上昇」という方向に向いていると考えることができます。
もちろん、16622が相場全体を占うかのような動きというのは、ただの偶然に過ぎない可能性もあるため、今回も当たるとは限りません。
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