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2021年7月17日更新

1000万円超えモデルの事情、デイトナ116506

興味深いのは、同じプラチナデイトナでも、116506A“変化なし”なのに、116506“値上がり”となっていることです。

これまでの事例では、116506Aのほうが先に値動きし、その後116506が動くといったケースが多かったと思います。

また、116506116506Aと比べると、値動きが“地味”という感覚もあるため、今回のように116506だけが上昇ということは稀だといえるわけです。

そういった意味では、116506の今回の値動きは、イレギュラーともいえるわけですが、同じようなことはノーチラスにもいえるでしょう。

ノーチラス5711/1Aにおいて、これまでもっとも値動きする傾向だったのは、青文字盤ですが、春頃から現在までにかけて最も動いているといえるのは、白文字盤の5711/1A-011であるのです。

ノーチラスにおいて、「白文字盤のほうが目立って値動き」という現象は、前にもあったことですが、こういった現象が起きたときは、他の人気モデルの値動きが今後どうなるかが気になります。

普段率先して値動きしないようなモデルが「先に高くなる」といった場合、もとから値動きする傾向のモデルが「逆襲」かのように更に高くなるという現象をこれまで何度か見かけました。もちろん、今回もそういったことが起こるかは分かりませんが、冒頭でも触れたように、ここ数ヶ月、多くの1000万円以上のモデルの値動きが変化なしという傾向があるため、嵐の前の静けさといった気配があるようにも感じるのです。

●この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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