2003年に登場したメテオライト文字盤のデイトナ。隕石文字盤というだけあって、そのレア感は抜群だといえます。
けれども、そういった強いキャラクターにも関わらず、2017年頃までの段階ではそこまで目立った評価となっておらず、「お得」という感覚がありました。
ただ、そんなメテオライト文字盤も、その後は評価され、このところは相対的に高いといえる水準に位置しています。
そして、今回もまたメテオライト文字盤は目立った上昇となっている様子。では、どうなっているのかというと、116519のメテオライト文字盤が498万円という水準に達しているのです。
メテオライト文字盤には、革ベルトの116519と、WGブレスレットの116509がありますが、今の116519水準は、まるで「WGブレスレット」の価格帯なのではないかと思ってしまうぐらいです。
実際、この116519メテオライト文字盤は、今年1月の段階では約343万円という水準でした。
それに対して、現在水準は498万円ですから、この8ヶ月という短期間で約154万円もの上昇をしたということになります。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
| 腕時計 | 状態 | 期間 | 2021年1月 の安値 |
2021年9月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
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ロレックス
デイトナ メテオライト文字盤 116519 |
中古 | 0年 8ヶ月 |
¥3,432,000 | ¥4,980,000 | 1,548,000 | 145.10% |
「8ヶ月で154万円もの上昇」という値動きは、まさに“派手”といったところですが、ようやくメテオライト文字盤らしい動き方になったとも感じられます。
「メテオライト文字盤のデイトナ」というキーワードは、『強い』と感じられるかと思いますが、そうでありながら、2017年までは特に評価されるといった状況でなかったわけです。
この116519メテオライト文字盤が、現在、こういった動き方になっている理由は、文字盤交換ができなくなったからという事情によるものらしいといえますが、それでやっと動くようになったのか、という感想にもなります。
例えば、「白⇒黒」といった文字盤交換は、長らく可能であるわけですが、そういったことができた状態でも、かつての116520の新品実勢価格には大きな開きがあったのです。
ですから、文字盤交換ができるとはいえ、「その文字盤を搭載したモデル」が評価されるのがロレックスといえたわけで、なぜ今になってメテオライト文字盤はようやく評価されることになったのか、不思議でしょうがありません。
つまり、筆者としては、もっと前からこれぐらいの評価になってもおかしくないぐらいの力を持っていると思っていたのが、メテオライト文字盤のデイトナであるわけです。