腕時計投資新聞

腕時計の[買う・使う・売る]すべてを楽しむ専門サイト「腕時計投資ドットコム」
現在相場考察

安い時期と高い時期で価格が変わらない、カサブランカ白文字盤ステンレスブレスレット5850

2015年10月27日更新
フランクミュラーのカサブランカについて斉藤由貴生が執筆。本記事では2010年9月の最安値(ヤフオク)と2015年8月の最安値(楽天)を比較し現在相場を考察。この4年11ヶ月での変動は0万円の値上がりだった。

カサブランカ 白文字盤、ステンレスブレスレット 5850についての考察(2015年8月)

ここ10年の間において腕時計相場が安かったのが2010年頃、そして最も高いのが2007年頃と今年=2015年という印象です。

例えば、ドンキホーテなど身近なところでも売っているロレックスのサブマリーナやエクスプローラといった定番スポーツモデルの場合、10万円以上値上がりしているというのは当たり前のこと。

2012年12月頃から始まったアベノミクスに影響され、腕時計価格は年々上昇しています。2015年現在の相場を2010年と比べると、ほぼすべての腕時計が値上がりしたといっても過言ではありません。

そんな状況の中、2010年と比べても全く値動きがない時計がコレです。

フランクミュラー カサブランカ(現在参考の腕時計がありません)

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2010年9月
の最安値(ヤフオク)
2015年8月
の最安値(楽天)
変動額 残価率
フランクミュラー
カサブランカ
白文字盤、ステンレスブレスレット
5850
中古 4年
11ヶ月
¥398,000 ¥398,000 0 100.00%

まったく値動きがない時計というと、高級ブランドにカテゴライズされる腕時計の中でもかなり微妙なブランドと思われそうです。

しかし、まったく値動きがないこのモデルは、高校生でも知っているブランド「フランクミュラー」

しかも、定番モデルのカサブランカ&人気の白文字盤、ステンレスブレスレット装着という、なんら変わり種要素がない時計。

つまり、有名ブランドの定番モデルなのです。

ということは、値上がりしてもおかしくありません。

にも関わらず、2010年から値動きがないこのステンレスブレスレット搭載白文字盤のカサブランカ。

ちなみに、2010年に39万8000円出せば青サブが余裕で買えました。

その青サブは現在中古で60万円以上という相場になっています。

また、フランクミュラーが初めてブームとなった2002年頃の新品価格は638,000円

現在中古で50万円近いオーソドックスなパネライ(ルミノールベース44mm)などよりもかなりの高額でした。

というわけで、フランクミュラーの白文字盤。昔は青サブやパネライよりも1グレード高級な時計だったのに、それらよりも安値なのです。

ETAポンとか昔のはやりとか関係なしに、お買い得だと言えそうです。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
本コンテンツには、主観的評価、見解、想定における情報が含まれています。運営者及びコンテンツ提供者は、コンテンツ内容の正確性、確実性、完全性における保証を行いません。また、コンテンツ内容にかかわる損害・トラブル等に関する一切の責任を負いません。本サイトに記載されている情報は、特に断り書きがない限り、更新日時点での情報に基づいています。