ここ10年の間において腕時計相場が安かったのが2010年頃、そして最も高いのが2007年頃と今年=2015年という印象です。
例えば、ドンキホーテなど身近なところでも売っているロレックスのサブマリーナやエクスプローラといった定番スポーツモデルの場合、10万円以上値上がりしているというのは当たり前のこと。
2012年12月頃から始まったアベノミクスに影響され、腕時計価格は年々上昇しています。2015年現在の相場を2010年と比べると、ほぼすべての腕時計が値上がりしたといっても過言ではありません。
そんな状況の中、2010年と比べても全く値動きがない時計がコレです。
本記事の価格比較
| 腕時計 | 状態 | 期間 | 2010年9月 の最安値(ヤフオク) |
2015年8月 の最安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
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フランクミュラー
カサブランカ 白文字盤、ステンレスブレスレット 5850 |
中古 | 4年 11ヶ月 |
¥398,000 | ¥398,000 | 0 | 100.00% |
まったく値動きがない時計というと、高級ブランドにカテゴライズされる腕時計の中でもかなり微妙なブランドと思われそうです。
しかし、まったく値動きがないこのモデルは、高校生でも知っているブランド「フランクミュラー」。
しかも、定番モデルのカサブランカ&人気の白文字盤、ステンレスブレスレット装着という、なんら変わり種要素がない時計。
つまり、有名ブランドの定番モデルなのです。
ということは、値上がりしてもおかしくありません。
にも関わらず、2010年から値動きがないこのステンレスブレスレット搭載白文字盤のカサブランカ。
ちなみに、2010年に39万8000円出せば青サブが余裕で買えました。
その青サブは現在中古で60万円以上という相場になっています。
また、フランクミュラーが初めてブームとなった2002年頃の新品価格は638,000円。
現在中古で50万円近いオーソドックスなパネライ(ルミノールベース44mm)などよりもかなりの高額でした。
というわけで、フランクミュラーの白文字盤。昔は青サブやパネライよりも1グレード高級な時計だったのに、それらよりも安値なのです。
ETAポンとか昔のはやりとか関係なしに、お買い得だと言えそうです。