現在の中古腕時計相場はどういった状況かというと、ロレックスデイトナなどは停滞、ミルガウス116400GV、エアキング116900、パテックフィリップの一部は下落といった印象となっていますが、下落モデルをみても、2月水準、1月水準にまで戻ったという感覚があります。
その一方で、この16570については、今年1月、2月といった時期に特に目立った上昇をすることがなかった一方、3月の今になって『初の90万円台』という様子に変化。他の人気スポーツモデルとは異なる動きだといえます。
ちなみにこの16570、2019年11月には、エアキングの116900と同水準となっていました。
その頃、この16570は上昇傾向となっていた反面、116900は長らく停滞気味だったため、16570が116900に追いついてしまったのです。
では、今の状況を見るとどうなっているか。
116900は約122万円、16570黒文字盤は90万円。両者の相場差は32万円もある状態です。
なお、面白いのは、現在116900は下落気味、この16570が上昇傾向となっている点です。
116900は今月初旬に150万円台にまで達していたものの、今では120万円~130万円台がボトム価格といったところ。しかしそれでも、2022年の上昇幅が大きいため、対16570という視点では「大きな差を保っている」という状態であります。
「上昇」や「下落」といっても、過去の相場変遷や他のモデルとの関係性を見てみると、より面白い情報が分かるわけです。
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