2007年の初め頃において、SSロレックスで最も新品実勢価格が高かったのは、デイトナ116520黒文字盤で、143万円という価格で販売されていました。
それに対して、同年3月にデビューしたミルガウス116400GVは、180万円というプライス。最も高いSSモデルといったポジションとなっていたのです。
しかしながら、その翌年、リーマンショックが発生。2008年6月において、116400GVは約158万円という新品実勢価格だったのですが、同年12月には約65万円となっていたのです。(新品実勢価格は、安い順、5社平均値)(リーマンショックは2008年9月)
そして、アベノミクス以降、多くのロレックスは回復⇒上昇となり、2014年頃にはすでに2007年と同じ水準かそれ以上となったわけですが、116400GVについては、そうとはならず。2017年の段階でも55万円程度といった中古水準だったのです。
その後、116400GVはじわじわと動いた結果、2021年9月には約104万円という水準にまで上昇。とはいえ、2007年や2008年リーマンショック前水準には「程遠い」という様子でした。
それが今年になると、116400GVの値動きが急加速。1月前半には約129万円となり、同じく1月の後半には、なんと約157万円という状況に到達したのです。
1月後半水準は、2008年6月水準に“あと一歩”といったところで、ほぼ同等ともいえる様子。そのまま、116400GVの勢いが続いたならば、2007年デビュー時水準超えが実現しても不思議でなかったといえます。
けれども、116400GVは3月の段階で下落。あと一歩でリーマンショック前水準超えだったのが、値下がりするなんて、一筋縄ではいかないミルガウスらしい値動きだといえます。
そして、116400GVの下落傾向は、依然継続。4月現在水準は、約129万円。今年1月前半並に戻ってしまったのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
| 腕時計 | 状態 | 期間 | 2022年3月 の安値 |
2022年4月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
ミルガウス 黒文字盤 116400GV |
中古 | 0年 1ヶ月 |
¥1,430,000 | ¥1,298,000 | -132,000 | 90.77% |
1月後半に、あと一歩でリーマンショック前水準超えとなる様子だった116400GVですが、3月に下落して、そこから今にかけて“さらに下落”という状況。
今回の値動きもまた、非常にミルガウスらしい値動きだと感じます。