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現在相場考察

今年1月前半並に戻ってしまった、ミルガウス116400GV黒文字盤

2022年4月23日更新
ロレックスのミルガウス116400GVについて斉藤由貴生が執筆。本記事では2022年3月の安値と2022年4月の安値を比較し現在相場を考察。この1ヶ月での変動は13万2000円の値下がりだった。

ミルガウス 黒文字盤 116400GVについての考察(2022年4月)

2007年の初め頃において、SSロレックスで最も新品実勢価格が高かったのは、デイトナ116520黒文字盤で、143万円という価格で販売されていました。

それに対して、同年3月にデビューしたミルガウス116400GVは、180万円というプライス。最も高いSSモデルといったポジションとなっていたのです。

しかしながら、その翌年、リーマンショックが発生。2008年6月において、116400GV約158万円という新品実勢価格だったのですが、同年12月には約65万円となっていたのです。(新品実勢価格は、安い順、5社平均値)(リーマンショックは2008年9月)

そして、アベノミクス以降、多くのロレックス回復⇒上昇となり、2014年頃にはすでに2007年と同じ水準かそれ以上となったわけですが、116400GVについては、そうとはならず。2017年の段階でも55万円程度といった中古水準だったのです。

その後、116400GVはじわじわと動いた結果、2021年9月には約104万円という水準にまで上昇。とはいえ、2007年や2008年リーマンショック前水準には「程遠い」という様子でした。

それが今年になると、116400GVの値動きが急加速。1月前半には約129万円となり、同じく1月の後半には、なんと約157万円という状況に到達したのです。

1月後半水準は、2008年6月水準に“あと一歩”といったところで、ほぼ同等ともいえる様子。そのまま、116400GVの勢いが続いたならば、2007年デビュー時水準超えが実現しても不思議でなかったといえます。

けれども、116400GVは3月の段階で下落。あと一歩でリーマンショック前水準超えだったのが、値下がりするなんて、一筋縄ではいかないミルガウスらしい値動きだといえます。

そして、116400GVの下落傾向は、依然継続。4月現在水準は、約129万円今年1月前半並に戻ってしまったのです。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2022年3月
の安値
2022年4月
の安値
変動額 残価率
ロレックス
ミルガウス
黒文字盤
116400GV
中古 0年
1ヶ月
¥1,430,000 ¥1,298,000 -132,000 90.77%

1月後半に、あと一歩でリーマンショック前水準超えとなる様子だった116400GVですが、3月に下落して、そこから今にかけて“さらに下落”という状況。

今回の値動きもまた、非常にミルガウスらしい値動きだと感じます。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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