2019年頃まで、ノーチラスで最も派手な変動をする傾向があった5980/1A系ですが、2020年以降は、3針、すなわち5711/1Aと同水準となっていることが珍しくありません。
とはいえ、3針と同水準ということは、今年1月2月といった時期に2000万円超えとなっていたということになるわけですが、青文字盤である5980/1A-001はどうだったかというと、2月に約2059万円という水準に達していました。
さて、その後といえば、多くのモデルが下落傾向となっていったわけですが、特にノーチラスは下落幅が大きく、5712/1A-001や5711/1A-011などは残価率が60%台となっています。
また、アクアノートなどでも2月⇒4月以降といった時期において、残価率が60%台となるモデルが目立ち、全体的にラグスポ系は派手な値下がりをしてるという印象があります。
その一方で、この5980/1A-001は、値下がりしたといっても、他のノーチラスとは明らかに違う下落幅。2月⇒8月の残価率は約88%という数値であるのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
| 腕時計 | 状態 | 期間 | 2022年2月 の安値 |
2022年8月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
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パテックフィリップ
ノーチラス 5980/1A-001 |
中古 | 0年 6ヶ月 |
¥20,593,000 | ¥18,156,000 | -2,437,000 | 88.17% |
この80%台後半という残価率は、ロレックス人気モデルでよく見かける数値ですが、2月に2000万円以上という価格帯になっていたようなノーチラスでは、かなり珍しいといえます。
5711や5712が大きく下落した一方、なぜこの5980/1Aがそこまで大きな値下がりをしないのかは不明ですが、2019年までの強さを考えると、3針よりも高いという価格帯に戻りつつあるのかもしれません。