腕時計投資新聞

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80万円台でダイヤ付き金無垢ロレックスを楽しむってどうですか?

「安い」と思っても実は30万円以上も値上がりしているのがコレ。

よって『値上がり』を期待しようと思っても、すでに30万円以上も値上がりしているためこれ以上値上がりするかどうかの見極めのハードルは困難です。

ただ、安い時は50万円台だったとはいえ、ブレスレットまで金無垢でロレックスでダイヤ付きの文字盤の腕時計が100万円以下っていうこと自体がなんだか安いなと思うのです。

確かに、2009年には50万円台ですから、今後円高株安等の影響などにより値下がる可能性がないわけではありません。

しかし、もう販売していないクオーツのロレックス、しかもデイデイトがこの値段は魅力的

クオーツであるがゆえに安めの相場なのですが、オイスタークオーツは現行当時、機械式ムーブメントよりも定価が高いという高級な存在でした。

でもって、オイスタークオーツは通常の機械式と比べて、デイデイトもデイトジャスト角ばった印象の専用デザイン

なにげにオイスタークオーツのファンは世界中にいると思われます。

オイスタークオーツって、なんだか80年代のネオクラシックな感じがして2016年の今の感覚でこそツボな印象です。

最近、クルマのほうでも80年代のクラウンやベンツが高値な模様。特に“いつかはクラウン”のキャッチコピーが有名な7代目クラウンの3リッターモデルは100万円以上が当たり前となっています。また、10年前ぐらいまで程度の良い物が100万円以下も当たり前だったR107のベンツSLは、程度の悪いものでも200万円以上、程度の良い物は1000万円近くしたりしています。

もっとも、クルマの場合、USSなど業者オークションが存在し、必ずしも80年代のクルマが業者間にて高く取引されているわけではありません。よって、本来の相場とエンドユーザーへの売値が乖離しているクルマってのも存在します。

よってクルマは古くなれば必ず高くなるのです。(ただし、店頭での売値)

ただ、腕時計の場合にはそういうごまかしは効かないため、相場の把握はより容易。

よって、オイスタークオーツ、高くなるときはかつてのノーチラスのように、世界中でじわじわと高くなっていくのだろうと思います。

●この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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