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ついに50万円台という価格帯、スピードマスタープロフェッショナル3570.50

3570.50は、1996年から2014年頃まで、長期に渡って「現行」として君臨していたムーンウォッチであります。

数ある高級腕時計の中でも、ムーンウォッチは「本格腕時計」といえる存在。そうであるにも関わらず、3570.50のかつての新品実勢価格は10万円台と、初めての1本に最適な価格だったのです。

また、流通本数も多く、「入手困難」といった要素とは真逆。特に2015年頃においては、3570.50の後継モデルである311.30.42.30.01.005がAmazon、しかもプライムで30万円程度で売られていたのです。

さらに、この3570.50についても、新品在庫が残っている状態が珍しくなく、生産終了から3年後、2017年時点でもドン・キホーテで約30万円といった価格で新品が売られていました。

そういったことから、3570.50の中古相場は「動かなくて当たり前」という感覚があったといえるのですが、2018年から雰囲気がガラッと変わったのです。

というのも、その際3570.50の中古相場が30万円台に達したから。リーマンショック前といえど、3570.50の中古ボトム価格が30万円を超えるという状態はなかったわけで、「大きな変化」といる出来事でした。

そして、その後も3570.50は値上がりし、2024年1月現在では「ついに50万円台という価格帯」に達したわけです。

最後に、3570.50の価格ステージ変化のタイミングを以下に記載します。

  • 30万円台到達:2018年8月
  • 40万円台到達:2021年11月
  • 50万円台到達:2024年1月
  • (参考値)アベノミクス直前相場:2013年1月:149,800円

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    ●この記事の執筆者
    斉藤由貴生
    腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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