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現在相場考察

116610LNとの差が16万円程、シードゥエラーディープシー116660 Dブルー文字盤

2024年1月20日更新
ロレックスのシードゥエラー116660について斉藤由貴生が執筆。本記事では2023年2月の安値と2024年1月の安値を比較し現在相場を考察。この11ヶ月での変動は8万1800円の値下がりだった。

シードゥエラー ディープシー Dブルー文字盤 116660についての考察(2024年1月)

今では、136660にまで型番が進んでいるディープシーでありますが、その初代が出たのは2008年のこと。それまでのシードゥエラーは、サブマリーナの強化版といった印象で、見た目の差はほぼなかったといえますが、ディープシーは明らかに違う見た目となっています。

このディープシーをもって、シードゥエラーは5桁⇒6桁世代へと移行したわけですが、当初“通常のシードゥエラー”の6桁バージョンは出ませんでした。

通常版の6桁シードゥエラーが出たのは2014年になってからで、その際、116600が登場しています。

それ以降は、通常=116600、さらにすごいほう=116660という図式が成り立っているわけで、ディープシーはそのコンセプト通りの相場になっていたといえます。

また、2014年には、ディープシーに「Dブルー文字盤」が追加。このDブルー文字盤は、スポーツ系としては唯一のグラデーション仕様。そういったことからも、デビューするやいなや、当時のSSスポロレ相場で「最も高いモデル」といった存在感になったわけです。

しかし、そんなDブルー文字盤の近頃の相場は、以前のように「相対的に高値」というわけではなくなっている様子。

また、この116660のDブルー文字盤は、2023年2月時点で値下がり傾向となっていましたが、それから今にかけても値下がりとなっています。

現在水準は、約173万円であるわけですが、なんとこれ、サブマリーナの116610LNとの差が16万円程しかないのです。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2023年2月
の安値
2024年1月
の安値
変動額 残価率
ロレックス
シードゥエラー
ディープシー
Dブルー文字盤
116660
中古 0年
11ヶ月
¥1,815,000 ¥1,733,200 -81,800 95.49%

2015年頃までにおいて、この116660 Dブルー文字盤は、当時のSSスポロレの中で最も高値といった存在感だったといえます。

2015年当時の中古相場における序列はざっくり以下の通り。(上が高い)

  • ヨットマスター2 116680
  • 116660 Dブルー文字盤
  • デイトナ 116520
  • GMTマスター2 116710BLNR
  • サブマリーナ 116610LV
  • サブマリーナ 116610LN
  • ヨットマスター2とこのDブルー文字盤は、2015年時点で150万円程度だった一方、サブマリーナの116610LN70万円台だったわけです。

    2015年時点でDブルー文字盤は、サブマリーナ116610LN2倍(約75万円差)といった相場だったわけです。

    また、2017年になる頃には、Dブルー文字盤は値下がり傾向となっていたわけですが、それでもサブマリーナの116610LNとの相場差は52万円程度だったわけです。(2017年秋の116660記事116610LN記事で当時の様子を参考)

    それに対して、現在、Dブルー文字盤とサブマリーナの116610LNとの相場差は、わずか16万円。2015年時点での差が約75万円、2017年が約52万円だったことを考えると、だいぶ差がない状態になったといえます。

    そういったことから、現在Dブルー文字盤のポジションは以前と比べてかなり下がったといえるため、お得感がある状態だといえるかと思います。

    数年前に「憧れていたけど買わなかった」という方は、検討してみても良いかもしれません。

    この記事の執筆者
    斉藤由貴生
    腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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