今では、136660にまで型番が進んでいるディープシーでありますが、その初代が出たのは2008年のこと。それまでのシードゥエラーは、サブマリーナの強化版といった印象で、見た目の差はほぼなかったといえますが、ディープシーは明らかに違う見た目となっています。
このディープシーをもって、シードゥエラーは5桁⇒6桁世代へと移行したわけですが、当初“通常のシードゥエラー”の6桁バージョンは出ませんでした。
通常版の6桁シードゥエラーが出たのは2014年になってからで、その際、116600が登場しています。
それ以降は、通常=116600、さらにすごいほう=116660という図式が成り立っているわけで、ディープシーはそのコンセプト通りの相場になっていたといえます。
また、2014年には、ディープシーに「Dブルー文字盤」が追加。このDブルー文字盤は、スポーツ系としては唯一のグラデーション仕様。そういったことからも、デビューするやいなや、当時のSSスポロレ相場で「最も高いモデル」といった存在感になったわけです。
しかし、そんなDブルー文字盤の近頃の相場は、以前のように「相対的に高値」というわけではなくなっている様子。
また、この116660のDブルー文字盤は、2023年2月時点で値下がり傾向となっていましたが、それから今にかけても値下がりとなっています。
現在水準は、約173万円であるわけですが、なんとこれ、サブマリーナの116610LNとの差が16万円程しかないのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
| 腕時計 | 状態 | 期間 | 2023年2月 の安値 |
2024年1月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
シードゥエラー ディープシー Dブルー文字盤 116660 |
中古 | 0年 11ヶ月 |
¥1,815,000 | ¥1,733,200 | -81,800 | 95.49% |
2015年頃までにおいて、この116660 Dブルー文字盤は、当時のSSスポロレの中で最も高値といった存在感だったといえます。
2015年当時の中古相場における序列はざっくり以下の通り。(上が高い)
ヨットマスター2とこのDブルー文字盤は、2015年時点で150万円程度だった一方、サブマリーナの116610LNは70万円台だったわけです。
2015年時点でDブルー文字盤は、サブマリーナ116610LNの2倍(約75万円差)といった相場だったわけです。
また、2017年になる頃には、Dブルー文字盤は値下がり傾向となっていたわけですが、それでもサブマリーナの116610LNとの相場差は52万円程度だったわけです。(2017年秋の116660記事、116610LN記事で当時の様子を参考)
それに対して、現在、Dブルー文字盤とサブマリーナの116610LNとの相場差は、わずか16万円。2015年時点での差が約75万円、2017年が約52万円だったことを考えると、だいぶ差がない状態になったといえます。
そういったことから、現在Dブルー文字盤のポジションは以前と比べてかなり下がったといえるため、お得感がある状態だといえるかと思います。
数年前に「憧れていたけど買わなかった」という方は、検討してみても良いかもしれません。