エアキングというモデルは、2016年からスポーツ系の一部となりましたが、それまでは現在のオイスターパーペチュアルのような立ち位置でした。
いずれにしても、エアキングは「エントリー」といったポジションのモデルだといえます。
エントリーであるがゆえに、現行、及び5桁世代では「ステンレスのみ」といったラインナップ。
しかし、旧6桁世代においては、「エントリー」と矛盾するかのようにフルーテッドのWGベゼルを装着したモデルが用意されていたのです。
そして、更に凄いのは、「ダイヤ文字盤」までもがあったという点。
「エントリー」と「ダイヤ文字盤」は矛盾するような組み合わせでありますが、そういったことがあったのが、旧6桁世代ならではだと思います。
さて、そのダイヤ文字盤のエアキングが114234Gであるわけですが、以前と比べてその中古売り出し数が少なくなっている状況だといえます。
また、近頃、5桁や旧6桁世代のエアキングが上昇している雰囲気があるため、「ダイヤ文字盤」というレア要素を含んだ114234Gは、以前と比べて「いかにも高くなっていそう」と筆者は思っていました。
では実際、現在の114234Gはどういった水準なのか。
その答えは、なんと約99万円。これは、前回114234Gをお伝えした2020年12月と比べて約45万円の値上がりであります。
やはり、「かなり高くなっている」といえる状態です。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
| 腕時計 | 状態 | 期間 | 2020年12月 の安値 |
2024年2月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
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ロレックス
エアキング 114234G |
中古 | 3年 2ヶ月 |
¥547,800 | ¥998,000 | 450,200 | 182.18% |
なお、今回記事で取り上げた114234Gは黒文字盤でありますが、114234Gには他にも白文字盤や銀文字盤といった文字盤色が存在します。
114234Gは数が少ないため、過去相場との比較は、あえて「文字盤色問わず」としています。
ただ、黒文字盤は、2021年12月時点で約61万円だったため、「黒文字盤という条件での比較」でも、114234Gが大きく上昇していることに変わりありません。
なお、114234Gは2022年2月といった時期でも約86万円。現在水準は、約99万円ですが、これが過去最高値といって差し支えないといえます。
近頃の値動きといえば、スポーツ系などが値下がりしている印象がありますが、同じロレックスでも、この114234Gなど、実は過去最高値更新といった状態になっているモデルが存在するわけです。