初代年次カレンダーの5035系は、2015年頃から2022年頃まで長らく中古相場が変わらないといった様子がありました。
現在ラインナップされている年次カレンダーは、基本的に『小窓タイプ』だといえる一方、5035は『3つのインダイヤル、針表示』といった形式。
一見すると、クロノグラフのように見えるため、それが近年不人気となっていたのだと推測できます。
クロノグラフのようなのにそうではない、というのは、年次カレンダーに限らず不人気ポイントとなる場合が多いため、5035は「初代年次カレンダー」という存在ながら評価されていなかったのでしょう。
しかし5035は、2022年の年末ぐらいから評価されるように変化。5035Gは、2022年12月に230万円台⇒340万円台という値動きをしていました。
そして今、5035系はさらなる上昇となっている様子。
今回取り上げるのは5035R-001でありますが、なんと今、その相場は400万円以上という水準に達しているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
| 腕時計 | 状態 | 期間 | 2022年8月 の安値 |
2024年4月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
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パテックフィリップ
年次カレンダー 5035R-001 |
中古 | 1年 8ヶ月 |
¥2,880,000 | ¥4,140,000 | 1,260,000 | 143.75% |
前回、この5035R-001を取り上げたのは2022年8月でありますが、その時期でも288万円という価格で購入可能でした。
年次カレンダーというコンプリケーションモデルであるにも関わらず、280万円台というのは、かなり安価だったといえます。
現在、パテックフィリップのコンプリケーションモデルは、トラベルタイム系を除くと390万円以上といった水準になっているわけですから、年次カレンダーの5035R-001がもしも今でも280万円台だったならば「激安」ということになってしまいます。
そういった意味で、今回5035R-001が400万円以上となったのは自然といえるかと思います。