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現在相場考察

100万円超えとなった、ラジオミールPAM00190

2024年5月22日更新
オフィチーネパネライのラジオミールPAM00190について斉藤由貴生が執筆。本記事では2020年4月の安値と2024年5月の安値を比較し現在相場を考察。この4年1ヶ月での変動は28万4000円の値上がりだった。

ラジオミール PAM00190についての考察(2024年5月)

2004年に登場した、ジャガールクルト(以下JLC)ベースのムーブメントを搭載するラジオミール

それまで、ラジオミールにはゼニスベースのムーブメントが搭載されていましたが、供給が難しくなったためか、2003年をもってゼニス系ムーブメントのモデルは廃止となりました。

そこで登場したのが、この190番だったわけですが、JLCベースのムーブメント搭載ということからも分かるように、「高級ライン」を継承したラジオミールだといえます。

ただ、2005年からはラジオミールが「非・高級ライン」となったため、最後の「高級ライン」という位置づけのラジオミールだといえるでしょう。

このモデルを最初にお伝えしたのは2017年10月でありますが、その際の中古相場は約97万円。2007年時点の定価が約95万円だったことを考慮すると、「値下がりしないモデル」だったといえます。

しかし、2020年4月、新型コロナによって緊急事態宣言が出されたときに、約77万円となっていたのです。

そして、2021年になっても190番は70万円台といった状態が見られ、分かりやすく値下がりしていたといえます。

そんな190番でありますが、現在水準は約105万円となっている様子。

2017年水準以上となったと同時に、100万円超えとなったのです。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2020年4月
の安値
2024年5月
の安値
変動額 残価率
オフィチーネパネライ
ラジオミール
PAM00190
中古 4年
1ヶ月
¥774,000 ¥1,058,000 284,000 136.69%

このところの様子を見てみても、190番は人気という印象があります。

というのも、筆者が記事にしようと190番を見ているとボトム周辺の個体が売り切れとなるケースが2度もあったからです。

2004年登場、なおかつSSモデルという190番は、「JLCムーブメント搭載」という濃い内容があるものの、2024年の今において決して「知名度が高い」というわけではないでしょう。

しかしそれでも、勢いがあるといえるわけで、実は「欲しい」と思う人が多いモデルなのだと思います。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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