今年4月に「過去2番目に高値」といった状態になっていたミルガウス116400黒文字盤。
これは、GVでないほうの黒文字盤でありますが、2021年から「白文字盤のほうが高値」となった結果、ミルガウスの中で最も安価というポジションになっているモデルであります。
そんな116400黒文字盤が、今年4月に過去2番目に高値となっていたわけですから、近頃勢いが高まっているといえます。
そして今でも、そういった状態が継続。黒文字盤の現在水準は、なんと約126万円に達しているのですが、これは過去最高値更新といえる状態であるのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
| 腕時計 | 状態 | 期間 | 2024年4月 の安値 |
2024年7月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
ミルガウス 黒文字盤 116400 |
中古 | 0年 3ヶ月 |
¥1,199,900 | ¥1,268,000 | 68,100 | 105.68% |
ミルガウスは、4桁世代の1019をもってシリーズ廃止となっていましたが、2007年に復活。その際出たのが、116400と116400GV黒文字盤であります。
復活時は、大変な注目度となっていたため、白文字盤、黒文字盤、黒文字盤(GV)と、全てのミルガウスが定価を上回る状態となっていました。
2007年当時、相場が定価以上となっていた現行モデルは、デイトナと緑サブぐらい。なおかつ、116400GVについては、デイトナの新品実勢価格を大きく上回っていたため、ミルガウスには「スター」といった感覚があったわけです。
しかしながら、デビュー翌年のリーマンショックでミルガウスは暴落。そして、2013年以降の上昇トレンド時になっても、ミルガウスはそこまで反応を見せませんでした。
その結果ミルガウスは、他のロレックスに対して「高い価格帯」というポジションではなくなってしまったわけです。
2017年以降の中古腕時計相場においては、「デビュー時の新品実勢価格を超える」という現象は珍しくなくなりました。しかし、ミルガウスについては「デビュー時に大注目」、その後は「注目度が高くない」となっている経緯があるため、デビュー時の価格超えという難易度が高いのです。
実際、2007年に新品実勢価格が180万円程度となっていた116400GVについては、未だその水準を超えたことがありません。
ただ、116400については、黒文字盤、白文字盤ともに2021年時点で「2007年の新品実勢価格超え」ということを実現していました。
それが、2022年からの下落トレンドによって再度の値下がりとなったため、116400黒文字盤は2021年11月水準が最も高値、という状態が続いていたのです。
では、過去最高値といった状態だった2021年11月の黒文字盤水準はどうだったかというと125万円であります。
それに対して、現在水準は約126万円ですから、なんと過去最高値更新といった状態。
2021年11月水準に対して1万円の差ではあるものの、2022年4月以降に値下がりとなったモデルが過去最高値更新となるのは、大きな出来事だといえます。
筆者の調査では、2022年春頃からの値下がりトレンドで下落したモデルが、過去最高値更新となるのは初だといえるため、何かと凄い値動きをしたと思うのです。
なお、2021年11月以降の116400黒文字盤の値動きは以下の通りであります。
(2007年デビュー時の新品実勢価格の参考:110万円)