エクスプローラーは、1950年代に登場してから70年近くにわたって「ステンレスのみの展開」というラインナップでしたが、2021年に初のコンビモデルとして、この124273が追加されました。
ロレックススポーツ系では、シードゥエラーについても長らく「ステンレスのみ」といったラインナップだったのですが、2019年にコンビモデルが登場しています。
シードゥエラーの場合、サブマリーナーよりも「上級」という位置づけであるわけですが、「プロフェッショナル」というコンセプトから、あえてステンレスのみという展開だったのでしょう。
そういったことはミルガウスも同様で、そちらもステンレスのみというラインナップだったわけです。
ロレックススポーツ系における「ステンレスのみの展開」というのは、「エントリーモデルだから」というわけではなく、プロフェッショナル用途という理由ゆえに『あえてのステンレス』だったといえます。
そういった中、“エクスプローラー2”を飛び越えて、なぜだかエクスプローラーにだけコンビモデルが追加。124273は、デビュー時から「不思議なモデル」といった感覚があったといえます。
124273のこれまでの相場は、デビュー時から2023年までにかけては長らく160万円台前半といった状態が続いた後、去年の9月に下落した様子となっていました。
その際、この124273は約148万円という水準になっていたのですが、これは124273の相場としては過去最も安価といえた状態だったわけです。
そんな124273でありますが、現在相場はどうかというと、約160万円。
約4ヶ月で元の相場に戻ったといえます。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
| 腕時計 | 状態 | 期間 | 2024年9月 の安値 |
2025年1月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
エクスプローラー 124273 |
中古 | 0年 4ヶ月 |
¥1,486,000 | ¥1,601,250 | 115,250 | 107.76% |
先のように、124273はデビュー時から長らく160万円代前半といった様子が続いていたわけですが、現在水準もまた、それに即した相場となっているといえます。
ある意味「安定しすぎている」ともいえるほど、デビュー時から相場が大きく変わらない124273にとって、去年の9月の140万円台という時期は、貴重な「安く購入できるチャンス」だったといえます。
なお、この124273の定価は現在194万3700円であるため、現在水準は定価割れという状態です。
ちなみに、1年前時点の定価は170万2800円となっていたのですが、それをもってしても現在水準は定価割れ。ロレックススポーツ系といえば「定価以上のプレミアム価格」というイメージがある今において、124273は貴重な「オトクに買える」1本となっているように思います。