2013年にデイトナ初のプラチナモデルとしてデビューした116506。
デビュー時から注目度が高いモデルだったものの、「プラチナ」であるがゆえに“誰にでも気軽に手が出せる価格”ではなかったため、長らく相場が定価を上回ることがありませんでした。
また、2017年時点では正規店でも「売られている」のが当たり前だったといえ、筆者が池袋西武のロレックス正規店に行った際、ショーケースに並んでいたほど。(サンプルではなく販売されていた)
それが2019年頃から116506は目立って上昇するようになり、次第に定価を上回るようになったのです。
2020年以降、記事でお伝えした値動きは以下の通り。
2021年3月に1000万円超えとなり、2022年2月には2000万円超えとなったわけですが、こういった動きはノーチラス5711/1A-010と似ているといえます。
そして、2022年春以降、116506は下落傾向となったのですが、2022年まで「それなりの変動」があったのが、2023年頃からは値動きが停滞気味となった様子があります。
116506は、このところあまり変動しないため、記事で取り上げるのは1年ぶりとなってしまったのですが、現在水準はどうなっているかというと1480万円。
これは1年前水準に対してちょうど50万円高、2年前水準に対して58万円安といった状態。約2年に渡って「そこまで大きな変化なし」といえる状態が続いているように感じます。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
| 腕時計 | 状態 | 期間 | 2024年3月 の安値 |
2025年3月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
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ロレックス
デイトナ116506 |
中古 | 1年 0ヶ月 |
¥14,300,000 | ¥14,800,000 | 500,000 | 103.50% |
2021年以降における116506の値動きは、ノーチラス5711/1A-010に似ていると述べましたが、現在水準もまた116506と5711/1A-010は同じような状態であります。
現在、ノーチラス5711/1A-010は1430万円、5711/1A-001は約1480万円となっているのですが、いずれも116506の1480万円に近いといえます。
116506も5711/1A青文字盤も、ともに認知度が高い「憧れモデル」といった存在ですが、2021年以降、どちらも同じような相場となっている傾向なのが興味深いといえます。
では、プラチナデイトナとノーチラス、どちらがいいかというと、以下のような視点になるでしょう。
以上が116506と5711/1A青文字盤のポイントでありますが、どちらを選ぶかは意外と悩ましいといえるかもしれません。