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現在相場考察

15400との差が縮まった、ロイヤルオーク14790ST.OO.0789ST.10

2025年3月5日更新
オーデマピゲのロイヤルオーク14790ST.OO.0789ST.10について斉藤由貴生が執筆。本記事では2024年3月の安値と2025年3月の安値を比較し現在相場を考察。この1年0ヶ月での変動は20万円の値下がりだった。

ロイヤルオーク 14790ST.OO.0789ST.10についての考察(2025年3月)

このところ、初代の5402やその系譜である15202エクストラシンなどが下落傾向となっているロイヤルオーク

また、新しい世代である15400STなどは、停滞気味となっている様子があります。

15400STロレックスでいう6桁に相当する世代ですが、今回は、ロレックス5桁に相当する14790を取り上げたいと思います。

白文字盤の14790ST.OO.0789ST.10は、ちょうど1年前に418万円という水準でしたが、現在では398万円といった状態。

この1年での残価率は約95%と、この世代でも“あまり変わっていない”といった様子があります。

本記事で参考とした中古腕時計

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オーデマピゲ ロイヤルオーク 14790ST.OO.0789ST.10 中古 メンズ 腕時計

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2024年3月
の安値
2025年3月
の安値
変動額 残価率
オーデマピゲ
ロイヤルオーク
14790ST.OO.0789ST.10
中古 1年
0ヶ月
¥4,180,000 ¥3,980,000 -200,000 95.22%

現時点におけるロイヤルオークの6桁世代に相当するモデル(白・銀文字盤)の相場は以下の通り。

  • 15300ST.OO.1220ST.01 4,850,000円
  • 15400ST.OO.1220ST.02 4,598,000円
  • 従来、15300は15400よりも安価という相場となっていましたが、去年の4月に「15400よりも高値」となってから、現在まで15400よりも高い状態が続いています。

    それに対して、上記よりも1世代古い14790の白文字盤は現在398万円といったところ。

    15300と比べると87万円安といったところでありますが、15400との差は約61万円であります。

    400万円台といった価格帯において60万円程度の差となっている場合、「どちらをにするか」といった比較対象になり得ますが、“15400と14790が比較対象”というのは、筆者の感覚としては初めてです。

    14790が現行だった時期において、ロイヤルオークといったラグスポ(ノーチラスなど)は、あまり相場(新品実勢価格)が高くなく、いずれも100万円未満という価格で購入できました。

    その一方で、15300といった世代からは新品時の相場が高くなったため、14790と15300以降では「相場が違う」というのが当たり前だったのです。

    また、15400は2012年デビュー、なおかつケースサイズがより大きいため、デビュー時からの相場が15300に対して、より高値となっていたわけで、そういったことからしても14790と15400の相場は離れていたわけです。

    それが、2025年の今となっては両者の相場が「比較対象」といえるぐらい近い状態。

    こうなったのは、15400が登場して時間が経過したことと、14790が「ヤングクラシック」ともいえるヴィンテージ感を増してきたからかもしれません。

    とはいえ、冒頭でも触れたように、近頃初代の5402が下落気味。

    そういったことからすると「ヴィンテージ」に対する評価というよりも、14790の見た目であったり、36mmというサイズに対する需要が高い、という部分が「15400との差が縮まった」要因なのかもしれません。

    この記事の執筆者
    斉藤由貴生
    腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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