腕時計投資新聞

腕時計の[買う・使う・売る]すべてを楽しむ専門サイト「腕時計投資ドットコム」
現在相場考察

20万円台中盤になった、ダイナミック5240.50

2025年3月13日更新
オメガのダイナミック5240.50について斉藤由貴生が執筆。本記事では2022年2月の安値と2025年3月の安値を比較し現在相場を考察。この3年1ヶ月での変動は2万2220円の値上がりだった。

ダイナミック 5240.50についての考察(2025年3月)

2016年頃まで「10万円未満で購入可能なおすすめモデル」として紹介していたオメガダイナミッククロノグラフ

この5240.50は、ブレスレットタイプでありますが、「クロノグラフ&ブレスレット」という最も高値な組み合わせのダイナミックでも、2016年頃まで10万円未満で購入可能だったわけです。

というのも、この世代のダイナミックは当時のオメガにおける“廉価モデル”として出た経緯があるからで、そういったキャラクターゆえに中古相場が高くなかったのです。

しかしながら、2017年頃からダイナミックはじわじわと上昇。

特にこの5240.50は、他のダイナミックに対して率先して値上がりし、2017年12月には約13万円、2018年8月に至っては約15万円となっていました。

2016年夏頃まで「いつでも10万円未満で購入可能」だったのが、2018年には約15万円になっていたわけですから、当時としては“結構高くなった”という印象でした。

そして、2021年11月には約17万円となり、2022年2月には約21万円。ついに20万円台となったわけです。

上記で分かるように、この5240.50は「じわじわと動く」という傾向があり、時期によっては停滞するということがあります。

記事で5240.50を取り上げるのは、2022年2月以来、約3年ぶりですが、その間目立った変動がなかったから、なかなか取り上げる機会がなかったわけです。

そんな5240.50ですが、現在水準はどうなっているかというと約24万円といった状態。

これは、2022年2月の約21万円に対してわずか2万円の上昇という差でしかないのですが、こういった「じわじわと動く」というのはまさに5240.50のこれまでの動き通りだといえます。

本記事で参考とした中古腕時計

※広告が含まれる場合があります
オメガ ダイナミック クロノグラフ 自動巻き メンズ 腕時計 黒文字盤 純正SSベルト 5240.50【いおき質店】

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2022年2月
の安値
2025年3月
の安値
変動額 残価率
オメガ
ダイナミック
5240.50
中古 3年
1ヶ月
¥219,780 ¥242,000 22,220 110.11%

約3年前に対して2万円の変動という規模ではありますが、この動きによって、5240.50は20万円台中盤になったといえるため、筆者としてはこれはインパクトがある動きだと思います。

5240.50は2022年2月に20万円以上になったわけですが、その際は約21万円。それから約3年間同じような水準だったといえるわけですが、それが久々に20万円台前半⇒中盤となったのです。

2016年まで「いつでも10万円未満」という印象だった5240.50が約24万円となっているのは凄いと感じますが、それと同時に、かつて、これより遥かに高値だったブルガリのスポーツクロノ(CH35S)の相場を大きく超えている、という点も「凄い」と感じます。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
本コンテンツには、主観的評価、見解、想定における情報が含まれています。運営者及びコンテンツ提供者は、コンテンツ内容の正確性、確実性、完全性における保証を行いません。また、コンテンツ内容にかかわる損害・トラブル等に関する一切の責任を負いません。本サイトに記載されている情報は、特に断り書きがない限り、更新日時点での情報に基づいています。