2016年頃まで「10万円未満で購入可能なおすすめモデル」として紹介していたオメガダイナミックのクロノグラフ。
この5240.50は、ブレスレットタイプでありますが、「クロノグラフ&ブレスレット」という最も高値な組み合わせのダイナミックでも、2016年頃まで10万円未満で購入可能だったわけです。
というのも、この世代のダイナミックは当時のオメガにおける“廉価モデル”として出た経緯があるからで、そういったキャラクターゆえに中古相場が高くなかったのです。
しかしながら、2017年頃からダイナミックはじわじわと上昇。
特にこの5240.50は、他のダイナミックに対して率先して値上がりし、2017年12月には約13万円、2018年8月に至っては約15万円となっていました。
2016年夏頃まで「いつでも10万円未満で購入可能」だったのが、2018年には約15万円になっていたわけですから、当時としては“結構高くなった”という印象でした。
そして、2021年11月には約17万円となり、2022年2月には約21万円。ついに20万円台となったわけです。
上記で分かるように、この5240.50は「じわじわと動く」という傾向があり、時期によっては停滞するということがあります。
記事で5240.50を取り上げるのは、2022年2月以来、約3年ぶりですが、その間目立った変動がなかったから、なかなか取り上げる機会がなかったわけです。
そんな5240.50ですが、現在水準はどうなっているかというと約24万円といった状態。
これは、2022年2月の約21万円に対してわずか2万円の上昇という差でしかないのですが、こういった「じわじわと動く」というのはまさに5240.50のこれまでの動き通りだといえます。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
| 腕時計 | 状態 | 期間 | 2022年2月 の安値 |
2025年3月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
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オメガ
ダイナミック 5240.50 |
中古 | 3年 1ヶ月 |
¥219,780 | ¥242,000 | 22,220 | 110.11% |
約3年前に対して2万円の変動という規模ではありますが、この動きによって、5240.50は20万円台中盤になったといえるため、筆者としてはこれはインパクトがある動きだと思います。
5240.50は2022年2月に20万円以上になったわけですが、その際は約21万円。それから約3年間同じような水準だったといえるわけですが、それが久々に20万円台前半⇒中盤となったのです。
2016年まで「いつでも10万円未満」という印象だった5240.50が約24万円となっているのは凄いと感じますが、それと同時に、かつて、これより遥かに高値だったブルガリのスポーツクロノ(CH35S)の相場を大きく超えている、という点も「凄い」と感じます。