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現在相場考察

90万円台になっている、オイスターパーペチュアルデイト115210

2025年4月29日更新
ロレックスのオイスターパーペチュアルデイト115210について斉藤由貴生が執筆。本記事では2023年4月の安値と2025年4月の安値を比較し現在相場を考察。この2年0ヶ月での変動は19万6156円の値上がりだった。

オイスターパーペチュアルデイト 115210 黒文字盤についての考察(2025年4月)

5桁世代のロレックスにおいては、エントリーモデルとして、エアキングオイスターパーペチュアルオイスターパーペチュアルデイトの3つが存在していました。

エアキングはSSのみ、コンビ以上となるとオイスターパーペチュアルという棲み分けだったのですが、「デイトあり」、すなわちオイスターパーペチュアルデイトとなるとSSモデルが選択可能だったのです。

つまり、ノンデイトの場合は「SS=エアキング」、「コンビ以上=オイスターパーペチュアル」となっていたわけですが、デイト付きモデルの場合は「オイスターパーペチュアルデイト」の1つとなっていたわけです。

さて、ロレックスにはフルーテッドなどいくつかのベゼルが用意されていますが、これらエントリークラスのモデルには、「フルーテッドの代わり」といった感じでエンジンターンドベゼルが用意されていました。

フルーテッドは、K18素材となっている一方で、エンジンターンドはSS素材。

5桁世代においては、このエンジンターンドベゼルモデルがエアキングオイスターパーペチュアルデイトに用意されていたのです。

しかしながら、今となっては「エンジンターンドベゼル」を採用しているモデルは消滅。

また、エントリーモデルはオイスターパーペチュアルが担っており、カラフルな文字盤の人気度が高く、一部は定価を大きく上回る状態となっています。

今では消滅状態といえるエンジンターンドベゼルですが、いつまであったかというと2007年登場の116世代にまで存在したといえます。

これらエントリー系は、2015年をもって現在のラインナップ構成になったといえるため、2007年から2010年代前半までラインナップされていた6桁世代が「最後のエンジンターンドベゼル」だといえます。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2023年4月
の安値
2025年4月
の安値
変動額 残価率
ロレックス
オイスターパーペチュアルデイト
115210
黒文字盤
中古 2年
0ヶ月
¥756,844 ¥953,000 196,156 125.92%

エンジンターンドベゼルを搭載する「オイスターパーペチュアルデイト」がこの115210なのですが、今となってはオイスターパーペチュアルデイトも消滅。

数年前までは、2007年登場世代と見た目が変わらず、デイトは継続販売されていたのですが、気づいたらと消滅していたといえます。

ですから、この115210は今となっては意外性がある組み合わせ。それでいて6桁世代であるため、何かと「こんなのあったのか」という感覚になる存在だといえます。

そういったことからか、この115210は2023年と比べても値上がり状態となっているわけで、現在水準は約95万円といった状態。

これは2年前に対して約19万円の上昇、といった動きであります。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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