近年におけるロレックススポーツ系のK18モデルは、5桁が400万円台、6桁(116)が500万円台、現行は600万円台といった感覚があります。
K18スポーツモデルといっても、デイトナとヨットマスターとでは相場が異なりますが、上記はおおよその中央値といった感覚。サブマリーナーの相場と大体一致するといえます。
ちなみに、6桁(116)世代では、デイトナの116509(初期の黒文字盤)とヨットマスター2のWGモデルが特に安価となっており、それらは現時点でも500万円未満で購入可能といったところ。こういった例外もありますが、感覚として5桁が400万円、現行が600万円といった数値は分かりやすいでしょう。
さて、そういった中、GMTマスター2の126719BLROは、現行のK18スポーツモデルとして、ある種の“外れ値”ともいえる価格帯に位置しています。
現在、126719BLROのボトム価格は約519万円となっているのですが、これは現行のロレックスK18モデルとしてはかなり安価といえるのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
| 腕時計 | 状態 | 期間 | 2023年10月 の安値 |
2025年5月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
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ロレックス
GMTマスター2 126719BLRO |
中古 | 1年 7ヶ月 |
¥5,995,000 | ¥5,199,000 | -796,000 | 86.72% |
なお、「現行ロレックスのK18モデル(メンズサイズ)」の主な相場は以下の通り。
上記を見ると、この126719BLROがデイデイトよりも安価となっていることに驚きます。
ただし、上記はすべてイエローゴールド。ホワイトゴールドを見ると以下のようになります。
こうしてみると、WGで最も安価なのはサブマリーナーであるため、126719BLROはかろうじて「現行スポーツモデル最安値」という立ち位置ではありません。
ただ、その一方でデイデイトと同水準。かつてであれば、GMTマスター2のK18モデルは「デイデイトよりも高値」だったはずですが、今やデイデイトと同じ水準となっているわけです。
ちなみに、GMTマスター2の世代別K18モデルを見ると以下の通りになります。
現行モデルの126719BLROは、5桁世代の16718よりも安価となっていることに驚きます。
筆者は個人的に5桁の16718が好きですが、近ごろの相場では「現行モデルは5桁世代よりも圧倒的に高い」というのが常識。
それがK18のGMTマスター2においては打ち破られている、というのは興味深い現象だといえるでしょう。