腕時計投資新聞

腕時計の[買う・使う・売る]すべてを楽しむ専門サイト「腕時計投資ドットコム」
現在相場考察

この約2年間で46万円もの上昇、サブマリーナー168000

2025年6月1日更新
ロレックスのサブマリーナー168000について斉藤由貴生が執筆。本記事では2023年2月の安値と2025年6月の安値を比較し現在相場を考察。この2年4ヶ月での変動は46万9000円の値上がりだった。

サブマリーナー 168000についての考察(2025年6月)

ロレックスの型番は、2000年代になってから6桁化されたという印象がありますが、実は1980年代に6桁の型番を持つモデルが存在。

それがサブマリーナー168000であるわけですが、これはいわゆる「80年代ヴィンテージ世代」に相当するモデルです。

168000は、16800のマイナーチェンジ版といえる存在。

通常、こういった「差」がある場合、ムーブメントの変更という内容が多く、例えばエアキング(1400014000M)やエクスプローラー(14270114270)がそれに当たります。

しかしながら、168000に搭載されているムーブメントは16800と同様の3035。

では、16800016800と何が違うのかというと、どうやらステンレスの素材が異なるようです。

ですから、見ただけでは16800との差は分からず、さらには16610とも見た目が似ているため、2019年頃まで168000は「特に高値」となっていることはありませんでした。

しかし、2020年になると16800016610よりも「だいぶ高値」というポジションに変化。またその頃から、中古個体数も減ってきたといえます。

ですから168000は、2020年以降になってから順調に伸びるようになったといえます。

そんな168000でありますが、現在水準はどうなっているかというと、なんと約189万円に到達している様子。

前回記事で168000を取り上げた2023年2月時点では143万円だったため、この約2年間で46万円もの上昇をしたということになります。

本記事で参考とした中古腕時計

※広告が含まれる場合があります
ロレックス サブマリーナ デイト トリプルゼロ 168000 ブラック オールトリチウム スパイダーダイアル R番 中古 メンズ 腕時計

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2023年2月
の安値
2025年6月
の安値
変動額 残価率
ロレックス
サブマリーナー
168000
中古 2年
4ヶ月
¥1,430,000 ¥1,899,000 469,000 132.80%

この180万円台という現在水準は、これまでの168000相場として最も高値だといえます。

また、2023年から2025年にかけて、ロレックスのスポーツモデルでこういった伸びをしたという事例も少ないため、近頃「いかに168000が評価されるようになった」ということが分かります。

168000は生産期間が短く、さらに「168000」という特殊な型番という強い個性を備えています。

しかしながら、5年ぐらい前までは16610と見た目が特に変わらないということからか、「16610プラスアルファ」ぐらいの相場だったのです。

それが今や168000は190万円近い状態になっているわけで、16610相場よりもだいぶ高値。

また、同じ80年代ヴィンテージ世代の16800に対しても圧倒的に高値となっている状態です。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
本コンテンツには、主観的評価、見解、想定における情報が含まれています。運営者及びコンテンツ提供者は、コンテンツ内容の正確性、確実性、完全性における保証を行いません。また、コンテンツ内容にかかわる損害・トラブル等に関する一切の責任を負いません。本サイトに記載されている情報は、特に断り書きがない限り、更新日時点での情報に基づいています。