このところ、5桁世代のK18スポーツモデルが相対的に高値となっている印象があります。
この“相対的に高値”というのはどういうことかというと、『6桁世代の相場に迫る』といった状態や、『6桁世代と同等』となっていることであります。
現在のSSモデルの相場がそうであるように、これまでの相場序列では「5桁よりも6桁のほうが結構高い」というのが常、といった傾向がありましたが、近頃のK18相場ではそういったことが覆されている側面があるのです。
そういった傾向が顕著なのはGMTマスター2であり、現在、16718と116718LNが“ほぼ同等”といえる部分があります。
また、WGモデルと比較した場合、16718のほうが明らかに高値となっているため、過去の序列からするとK18の5桁が強くなっている、という印象になるわけです。
では、サブマリーナーの場合はどうかというと、16618(青)の現在水準は約445万円といった状態。
それに対して、6桁世代の116618LBは約489万円~となっているため、16618との差は約44万円といった状態。
ですから、サブマリーナーにおいても5桁が6桁水準に迫っている、といった見方ができるといえます。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
| 腕時計 | 状態 | 期間 | 2021年2月 の安値 |
2025年6月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
サブマリーナー 16618 青文字盤 |
中古 | 4年 4ヶ月 |
¥2,805,000 | ¥4,455,000 | 1,650,000 | 158.82% |
なお、サブマリーナーの場合、現行のWGモデルが安価という傾向があるため、16618を126619LBと比較した場合でも約53万円の差といった状態です。(現在126619LBは約498万円~)
2022年3月時点では、126619LBが約600万円だった一方、5桁の16618は398万円。両者の差は実に200万円以上もあったのです。
それが今や、現行WG(126世代)対5桁の差が約53万円といった状態。
2022年春から現在にかけて16618は値上がりした一方、126619LBは下がっているため、両者の差は狭まったといえます。
こういったことからしても、K18の5桁スポーツモデルが“以前よりも高くなった”ということが、はっきり分かるでしょう。
16618は2022年2月3月といった時期に対しても、40万円以上の値上がり。その一方で、現行世代は2022年2月頃よりも100万円安といったことになっています。
16618は2022年春に対して値上がり状態であることに加え、他の世代のK18モデルに対する相対的な立ち位置が上がったということから、「以前よりも評価されている」という感覚になります。
サブマリーナーの16618の事例からしても、やはり「5桁世代のK18モデルが評価されている」といえるかと思います。