2021年からカルティエの中古相場が伸びるようになりましたが、最初に相場が反応したといえるのがパシャCであります。
パシャCは、リーマンショック前の時期において、高いときは20万円台前半(22万円程度)、安いときは10万円台(18万円程度)といった様子が見られましたが、リーマンショック後は10万円台前半に下落。
そして、アベノミクス後に、多くの時計が上昇した際にも“伸びず”、2020年頃になってもリーマンショック後と同じ水準が続いていた経緯があります。
今回は、そんなパシャCでもGMTモデルの「メリディアン」を取り上げたいと思うのですが、このW31029M7というモデルは、2020年時点で約11万円で購入可能となっていました。
これはまさに、リーマンショック後よりも若干安価だったため、かなり安かったといえた状態でした。
そんなメリディアンのW31029M7でありますが、2021年以降は20万円以上という水準に上昇。
そして現在水準は、約24万円となっており、今では25万円前後といった価格帯にまで達しているといえます。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
| 腕時計 | 状態 | 期間 | 2020年6月 の安値 |
2025年6月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
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カルティエ
パシャC メリディアン W31029M7 |
中古 | 5年 0ヶ月 |
¥118,000 | ¥246,840 | 128,840 | 209.19% |
パシャCには、3針、GMT(メリディアン)、クロノグラフといった種類があり、通常モデルとクリスマス時期に出る限定モデルがあります。
メリディアンには、いくつかの世代があるのですが、最初に出たのがこのW31029M7という型番。
これは、90年代後半から2000年代前半頃まで存在していたモデルで、パシャC人気が男性からも強かった時代に現行品として販売されていました。
ちなみに、その後メリディアンには黒文字盤ビッグデイトのW31049M7が追加され、最終モデルとして、W31078M7が登場。
この初代メリディアンのW31029M7と、最終のW31078M7は見た目がそっくりですが、違いはデイト表示部分。
W31029M7は拡大鏡付き、W31078M7は拡大鏡なしで、デイト表示が傾いているという違いがあります。
長らく、最終年式=新しいほうのW31078M7が評価されるといった傾向がありましたが、2021年頃から両者は一時的に同じような相場となることがありました。
現在では、初代のW31078M7が25万円程度に伸びているため、最終モデルのW31078M7と同じ水準になっているかと思いきや、なんとW31078M7は30万円台に上昇している様子があります。