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現在相場考察

5ヶ月といった短期間で20万円規模の上昇、サントス100 W20077X7

2025年7月9日更新
カルティエのサントス100W20077X7について斉藤由貴生が執筆。本記事では2025年2月の安値と2025年7月の安値を比較し現在相場を考察。この5ヶ月での変動は21万4910円の値上がりだった。

サントス100 W20077X7についての考察(2025年7月)

2021年頃から各モデルで上昇傾向が見られるカルティエですが、近頃はパシャ38mmが下落するなど、値下がり事例も出てきているといえます。

そんな中、これまで目立った値動きとなっていなかった印象のサントス100が、値上がり傾向となっている様子があります。

サントス100は、2004年に「パネライ的なエッセンスを取りれたサントス」といった具合で登場したモデル。

現在、値動きしているサントスといえば「サントスガルベ」ですが、2004年頃におけるガルベの印象は、「バブル期に流行っていた時計」だったといえます。

そのため、なんだか古いような印象がして、とても人気とはいえない状態。そんな中、ガルベのネガティブな部分を払拭して、サントスの良さを2004年基準にしたのが、このサントス100だったといえます。

しかしながら、2020年代の価値観になると「サントスガルベ」が再評価。

その一方で、ガルベをアレンジしたかのようなサントス100については、そこまでの高評価事例が見られませんでした。

それが今、サントス100のコンビモデルであるW20077X7が目立った上昇となっている様子があるのです。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2025年2月
の安値
2025年7月
の安値
変動額 残価率
カルティエ
サントス100
W20077X7
中古 0年
5ヶ月
¥712,800 ¥927,710 214,910 130.15%

前回、このW20077X7を記事で取り上げたのは今年2月ですが、その時点では約71万円という水準でした。

それが現在では約92万円となっているわけで、この5ヶ月という短期間でW20077X7は約21万円もの上昇をしたのです。

ちなみに、現在売られているW20077X7は1個体しかありませんが、すでに80万円台といった個体が売り切れ状態となっているため、筆者は約92万円というW20077X7の現在水準を相場だと判断しています。

5ヶ月といった短期間で20万円規模の上昇というような動きは、これまでサントスガルベで起こっていたという印象ですが、それがサントス100でも起きたというのは単純に「凄い」と感じます。

なお、このW20077X7は、コンビモデルの革ベルト版。サントス100の良さが凝縮されているようなモデルだといえますが、それが上昇したというのは、「いいものは良い」という評価がされているのだと思います。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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