2021年頃から各モデルで上昇傾向が見られるカルティエですが、近頃はパシャ38mmが下落するなど、値下がり事例も出てきているといえます。
そんな中、これまで目立った値動きとなっていなかった印象のサントス100が、値上がり傾向となっている様子があります。
サントス100は、2004年に「パネライ的なエッセンスを取りれたサントス」といった具合で登場したモデル。
現在、値動きしているサントスといえば「サントスガルベ」ですが、2004年頃におけるガルベの印象は、「バブル期に流行っていた時計」だったといえます。
そのため、なんだか古いような印象がして、とても人気とはいえない状態。そんな中、ガルベのネガティブな部分を払拭して、サントスの良さを2004年基準にしたのが、このサントス100だったといえます。
しかしながら、2020年代の価値観になると「サントスガルベ」が再評価。
その一方で、ガルベをアレンジしたかのようなサントス100については、そこまでの高評価事例が見られませんでした。
それが今、サントス100のコンビモデルであるW20077X7が目立った上昇となっている様子があるのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
| 腕時計 | 状態 | 期間 | 2025年2月 の安値 |
2025年7月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
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カルティエ
サントス100 W20077X7 |
中古 | 0年 5ヶ月 |
¥712,800 | ¥927,710 | 214,910 | 130.15% |
前回、このW20077X7を記事で取り上げたのは今年2月ですが、その時点では約71万円という水準でした。
それが現在では約92万円となっているわけで、この5ヶ月という短期間でW20077X7は約21万円もの上昇をしたのです。
ちなみに、現在売られているW20077X7は1個体しかありませんが、すでに80万円台といった個体が売り切れ状態となっているため、筆者は約92万円というW20077X7の現在水準を相場だと判断しています。
5ヶ月といった短期間で20万円規模の上昇というような動きは、これまでサントスガルベで起こっていたという印象ですが、それがサントス100でも起きたというのは単純に「凄い」と感じます。
なお、このW20077X7は、コンビモデルの革ベルト版。サントス100の良さが凝縮されているようなモデルだといえますが、それが上昇したというのは、「いいものは良い」という評価がされているのだと思います。