腕時計投資新聞

腕時計の[買う・使う・売る]すべてを楽しむ専門サイト「腕時計投資ドットコム」
現在相場考察

オリンピックモデルが伸びている、スピードマスターデイト3513.20

2025年8月7日更新
オメガのスピードマスター3513.20について斉藤由貴生が執筆。本記事では2018年11月の安値と2025年8月の安値を比較し現在相場を考察。この6年9ヶ月での変動は10万4560円の値上がりだった。

スピードマスター デイト 3513.20についての考察(2025年8月)

スピードマスターには様々な種類がありますが、今回取り上げる「デイト」は、中間といったポジションを担っているといえます。

中古相場は長らく10万円台といった様子が続いていましたが、2020年代になってオメガ相場が高くなると、20万円台に変化しています。

そういったデイトにも様々な型番があるのですが、今回はオリンピックモデルの3513.20を取り上げたいと思います。

この3513.20を前回取り上げたのは2018年11月と、今からだいぶ前なのですが、その際は約18万円となっていました。

それに対して現在水準は約28万円。

この6年9ヶ月間で10万円以上の値上がりといった様子を見せているのですが、実はこれ、他のデイトよりも伸びているといえる部分があるのです。

本記事で参考とした中古腕時計

※広告が含まれる場合があります
オメガ OMEGA 3513.20 スピードマスター オリンピックコレクション クロノグラフ 自動巻き メンズ 良品 B#138465

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2018年11月
の安値
2025年8月
の安値
変動額 残価率
オメガ
スピードマスター
デイト
3513.20
中古 6年
9ヶ月
¥181,440 ¥286,000 104,560 157.63%

3513.20は、2018年から現在にかけて10万円高という動きとなっているわけですが、昨今のオメガ相場からすると、こういった動きは特に珍しくないと思われるかもしれません。

しかしながら、3513.20の動きに対して興味深いのは、「デイトの中で値上がりしているほう」という点です。

同じ世代の他のデイトでは、青文字盤が特に高値といったところなのですが、青文字盤でも銀文字盤でも、値動きは5万円程度、といった様子であります。

その一方で、このオリンピックモデルである3513.20は、10万円といった規模で高くなっているため、他のデイトと比べて特段動いているといえるのです。

そして、もう1つ興味深いのが、ブロードアローのオリンピックモデルの事情です。

ブロードアローは、2000年頃に上級スピードマスターとして誕生。フレデリックピゲベースのムーブメントを搭載しているという特徴があります。

しかし、ブロードアローの中でオリンピックモデルは以前から特に安く、現在でも「フレデリックピゲ最安値」といった状態であります。

ブロードアローのオリンピックモデルは安価となっているのにもかかわらず、デイトでは、同じオリンピックモデルが「高値」となっているわけです。

この3513.20とブロードアローのオリンピックモデルである321.10.42.50.04.001は、同じような方向性の見た目だといえますが、デイトだけが評価されている、という点が興味深いといえます。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
本コンテンツには、主観的評価、見解、想定における情報が含まれています。運営者及びコンテンツ提供者は、コンテンツ内容の正確性、確実性、完全性における保証を行いません。また、コンテンツ内容にかかわる損害・トラブル等に関する一切の責任を負いません。本サイトに記載されている情報は、特に断り書きがない限り、更新日時点での情報に基づいています。