ターノグラフといえば、日本限定モデルの相場が高い印象がありますが、近頃「日本限定」には値下がり気味といった様子があります。
しかしその一方で、レギュラーモデルでは、値上がり傾向となっているモデルが存在。
それが、PGコンビの116261であります。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
| 腕時計 | 状態 | 期間 | 2024年4月 の安値 |
2025年8月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
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ロレックス
ターノグラフ 116261 白文字盤 ジュビリーブレスレット |
中古 | 1年 4ヶ月 |
¥1,367,000 | ¥1,438,000 | 71,000 | 105.19% |
ロレックスのコンビモデルは、従来YGxSSのみ(WGベゼルやPtベゼルは存在)となっていましたが、最初にイエローゴールドでないコンビモデルとして登場したのがこの116261であります。
末尾が「1」のコンビモデルといえば、現在ではエバーローズゴールドコンビであるため、筆者が「ピンクゴールドコンビ」と記載したら“間違い”と思われるかもしれません。
しかしながら、ターノグラフが登場した2004年時点のRGポジションは、ピンクゴールド。エバーローズゴールドの登場は2005年であります。
ロレックスがRG・PGを採用し始めたのは、2000年にモデルチェンジしたデイデイトからだといえますが、そこから2005年頃までの約5年間がピンクゴールドだったわけです。
そして、2005年にエバーローズゴールドを発表後、PGは順次RGに置き換えられたという経緯があります。
そういった意味でこの116261は、ロレックス唯一といえるPGコンビモデル。
同じターノグラフのYGコンビモデルである116263よりも高値となっています。
ちなみに、コンビのターノグラフには、3連のオイスターと5連のジュビリーブレスレット仕様がありますが、昨今の中古相場ではジュビリーのほうが高値。
もちろんジュビリー同士の比較でも、YGよりもPGコンビ相場のほうが高くなっているのです。
ただ、同じ世代のデイトジャストの場合でも、YGよりもRGが高値となっているため、ターノグラフは「ピンクゴールドコンビ」だから評価されているというわけではないようです。
なお、エバーローズゴールドは2005年登場のデイトジャスト116231に初採用。一方、2004年登場のターノグラフはPGコンビであるわけですから、希少性はターノグラフのほうが高いといえるのですが、116261よりも116231のほうが中古相場は高めであります。
このターノグラフ116231は、2024年から現在にかけて上昇した結果、「今が最も高値」といえる部分がある一方で、まだ「ピンクゴールドコンビ」という点に対する評価は弱いといえるため、ある種お得感を感じる部分があるといえるでしょう。