腕時計投資新聞

腕時計の[買う・使う・売る]すべてを楽しむ専門サイト「腕時計投資ドットコム」
現在相場考察

上昇しているが、ターノグラフ116261白文字盤

2025年8月14日更新
ロレックスの116261について斉藤由貴生が執筆。本記事では2024年4月の安値と2025年8月の安値を比較し現在相場を考察。この1年4ヶ月での変動は7万1000円の値上がりだった。

ターノグラフ 116261 白文字盤 ジュビリーブレスレットについての考察(2025年8月)

ターノグラフといえば、日本限定モデルの相場が高い印象がありますが、近頃「日本限定」には値下がり気味といった様子があります。

しかしその一方で、レギュラーモデルでは、値上がり傾向となっているモデルが存在。

それが、PGコンビの116261であります。

本記事で参考とした中古腕時計

※広告が含まれる場合があります
ロレックス ターノグラフ 116261 シルバー バー 5列 ジュビリーブレス F番 中古 メンズ 腕時計

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2024年4月
の安値
2025年8月
の安値
変動額 残価率
ロレックス
ターノグラフ
116261
白文字盤
ジュビリーブレスレット
中古 1年
4ヶ月
¥1,367,000 ¥1,438,000 71,000 105.19%

ロレックスのコンビモデルは、従来YGxSSのみ(WGベゼルやPtベゼルは存在)となっていましたが、最初にイエローゴールドでないコンビモデルとして登場したのがこの116261であります。

末尾が「1」のコンビモデルといえば、現在ではエバーローズゴールドコンビであるため、筆者が「ピンクゴールドコンビ」と記載したら“間違い”と思われるかもしれません。

しかしながら、ターノグラフが登場した2004年時点のRGポジションは、ピンクゴールド。エバーローズゴールドの登場は2005年であります。

ロレックスがRG・PGを採用し始めたのは、2000年にモデルチェンジしたデイデイトからだといえますが、そこから2005年頃までの約5年間がピンクゴールドだったわけです。

そして、2005年にエバーローズゴールドを発表後、PGは順次RGに置き換えられたという経緯があります。

そういった意味でこの116261は、ロレックス唯一といえるPGコンビモデル。

同じターノグラフのYGコンビモデルである116263よりも高値となっています。

ちなみに、コンビのターノグラフには、3連のオイスターと5連のジュビリーブレスレット仕様がありますが、昨今の中古相場ではジュビリーのほうが高値。

もちろんジュビリー同士の比較でも、YGよりもPGコンビ相場のほうが高くなっているのです。

ただ、同じ世代のデイトジャストの場合でも、YGよりもRGが高値となっているため、ターノグラフは「ピンクゴールドコンビ」だから評価されているというわけではないようです。

なお、エバーローズゴールドは2005年登場のデイトジャスト116231に初採用。一方、2004年登場のターノグラフはPGコンビであるわけですから、希少性はターノグラフのほうが高いといえるのですが、116261よりも116231のほうが中古相場は高めであります。

このターノグラフ116231は、2024年から現在にかけて上昇した結果、「今が最も高値」といえる部分がある一方で、まだ「ピンクゴールドコンビ」という点に対する評価は弱いといえるため、ある種お得感を感じる部分があるといえるでしょう。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
本コンテンツには、主観的評価、見解、想定における情報が含まれています。運営者及びコンテンツ提供者は、コンテンツ内容の正確性、確実性、完全性における保証を行いません。また、コンテンツ内容にかかわる損害・トラブル等に関する一切の責任を負いません。本サイトに記載されている情報は、特に断り書きがない限り、更新日時点での情報に基づいています。