2010年といえば、エアキング(14000M)が15万円程度で買えた時期ですが、同じ頃この時計は30万円以上。
30万円以上というこの相場は、当時「高い」と感じることはなく、この時計の当たり前の相場という感じでした。
ただし、グリッドがないモデルは同じ頃20万円台前半だったため、それと比べると高かったのは確か。
それでもこのグリッド付きを選ぶという人が一定いたため、なかなか30万円以下にならなかったのです。
一見、グリッドは、「グリッドなし」のモデルにも後付できそうですが、できないので要注意。
グリッドは脱着可能なのですが、グリッドモデルにはベゼルと風防の間部分にグリッドを固定するようの穴があるというのが、「グリッドなし」との違いです。
なお、グリッドなしのモデルは、最近たまに20万円以下という個体が出ますが、売り出されてからかなり早い段階で売れてしまうという隠れた人気モデル。
ギョーシェ彫りの文字盤と裏スケ仕様という豪華なパシャ38mmはデザインの美しさも相まって、今でも魅力的な腕時計に変わりはないのです。
そして、このグリッド付きはパシャのアイコンである「グリッド」が唯一付く近代的なモデルとして、なかなか人気のモデルなのです。
そのため、グリッドなしと比べて6万円以上高いという傾向なのですが、それでも過去相場と比べると5万円も値下がり状態。
過去最も安い水準の今の相場こそ、このモデルを検討しがいがあるのではないでしょうか。
ただ、同じような値段で、これより高級だったクロノグラフが狙えるため、どちらを買うかは非常に悩ましいと思います。
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