約1年前において135万円といった相場になっていたミルガウスの116400GV黒文字盤。
これは、2007年にデビューした“緑ガラス”のミルガウスですが、デビュー時には大注目された結果、当時のSSデイトナ相場を大きく上回る水準となっていました。
しかしその後、リーマンショックが発生したことにより大暴落。
また、アベノミクス直後に他のスポーツロレックスが上昇した際にもそこまで伸びなかった結果、未だ「デビュー時水準超え」となっていない経緯があります。
そんな116400GV黒文字盤ですが、2022年春には約157万円という水準にまで上昇。その時点では、2007年デビュー時の約180万円が「射程圏内」といえたほど上昇していたわけですが、その後は値下がりし、今に至っています。
2022年以降の水準として最も安価だったのは、2023年2月の約106万円という状態。ただ、それを底として上昇し、2024年8月時点では約135万円に達していたのです。
そんな116400GV黒文字盤ですが、それから約1年が経過した今、再び値下がりしている様子があります。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
| 腕時計 | 状態 | 期間 | 2024年8月 の安値 |
2025年9月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
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ロレックス
ミルガウス 116400GV 黒文字盤 |
中古 | 1年 1ヶ月 |
¥1,351,900 | ¥1,210,000 | -141,900 | 89.50% |
黒文字盤の現在水準は121万円となっているのですが、これは116400よりも安値といったところ。
去年の8月に116400GV黒文字盤が130万円台中盤となっていたときは、116400黒文字盤よりも10万円程度高値といった傾向だったのが、現在では無印116400よりも安価となってしまっているわけです。
少なくとも2015年頃から116400と116400GVは、黒文字盤同士の比較といった場合、「ほぼ変わらない」という傾向がありました。
それが、2022年1月や去年の8月など、116400GVが特に伸びているときは、無印116400に対して差をつけるといった現象が起こるように変化しました。
そして今、116400GV黒文字盤は値下がりした結果、116400黒文字盤よりも若干安値となっているわけで、去年の勢いが失われてしまったように感じます。
長らく、116400GV黒文字盤の値動きを追っている筆者としては、2007年の華々しいデビュー時水準を超える日が来るのか否かがとても気になるところでありますが、記事でそういったことを書いてから、そろそろ10年が経過する次第であります。