2023年に一斉モデルチェンジしたデイトナは、これまでK18のみが“初値超え”となっていましたが、このところはSSモデルも白・黒文字盤ともに“初値超え”となっている様子があります。
さて、デイトナといえばプラチナモデルがフラッグシップとして位置づけられているわけですが、現行のプラチナである126506には、裏スケ仕様というスペシャル要素が備わっています。
「裏スケ」というのは、裏蓋(の一部)にサファイアクリスタルが採用されており、ムーブメントを見ることができる、という要素。1990年代後半頃から、パテックフィリップやカルティエなど、各ブランドが採用するようになったといえます。
しかしながら、ロレックスだけはこの30年間、頑なに「裏スケ」を実施してこなかったわけです。
おそらくですが、ロレックスとしては「つけ心地重視」だったり「機能性重視」という哲学があるため、これまで裏スケ仕様を展開しなかったのでしょう。
それが、2023年に登場したプラチナデイトナでは「裏スケ」を取り入れたわけで、126506はデビュー時から注目度が特に高かったといえます。
また、デビュー年など、デイトナが出回り始めた時期における126506の数は少なく、そういった事も含め、126506の初値は1848万円(2023年12月)と、歴代デイトナの初値としてはものすごい高い数値だったといえます。(スペシャルモデルではない通常モデルとして)
ただ、デビューから時間が経つと126506は市場に一定数が出回るようになり、デビュー時と比べると「極端に少ない」という印象ではなくなりました。
そういったことと、デビュー時水準の高さゆえ、これまで126506は初値を下回る状態が続いていたといえます。
ただ、初値を下回るといっても、残価率は約96%程度。若干初値を下回るといったところだったため、下回るというよりは、あまり変化無い状態が続いていたという感覚でした。
そんな126506でありますが、現在水準水準は約1938万円となっており、目立って上昇している様子があるのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
| 腕時計 | 状態 | 期間 | 2025年6月 の安値 |
2025年11月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
デイトナ 126506 |
中古 | 0年 5ヶ月 |
¥17,820,000 | ¥19,380,306 | 1,560,306 | 108.76% |
今年6月時点に対して、126506は約156万円の上昇といった様子。
ちなみに、今年6月時点で126506は、初値を66万円下回っていたわけですが、そこから伸びた結果、現在水準は“初値を超えた”状態であります。
126506の初値は1848万円でしたが、現在水準は約1938万円。
初値に対して90万円ほど高値となっている状態であります。
ついにプラチナモデルも初値超えとなったわけで、2023年に一斉モデルチェンジしたデイトナは、SS、K18、プラチナが“初値を超えた”ということになります。
そうなると、残すところはコンビの126503なのですが、現状はまだ初値を下回っている様子。
今後も、現行デイトナの値動きがどうなるか興味深いといえるでしょう。