1996年に登場したオーヴァーシーズですが、その第1世代には同じ3針モデルでも、各2つの型番が存在します。
それらは、マイナーチェンジ前後で“/”前の末尾が「0」か「2」、といった違いがあるのですが、見た目の差はほぼなく、相場も大きく違わないといえます。
また、第1世代のオーヴァーシーズには、ラージとミディアム、2つのメンズサイズが用意されており、それぞれ自動巻とクォーツが存在。さらには、文字盤ラインナップも黒(バー)、黒(アラビア)、青、白、グレー、サーモンピンクなど多いため、相場を把握するにはコツがいるといえます。
これら第1世代オーヴァーシーズは2022年に特に値動きしたのですが、その後は下落や停滞となっており、「こういった傾向がある」といいづらい状況があったといえます。
そんな第1世代オーヴァーシーズですが、近頃、伸びているといえるのが機械式のラージサイズであります。
同じ機械式でも、ミディアムサイズは140万円台となっている一方、現在ラージサイズ190万円以上といった相場に上昇。
そして、白文字盤の42040/423A-8458となると相場はさらに高くなっており、現在約214万円といった水準に達しているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
| 腕時計 | 状態 | 期間 | 2024年4月 の安値 |
2025年12月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
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ヴァシュロンコンスタンタン
オーヴァーシーズ 42040/423A-8458 |
中古 | 1年 8ヶ月 |
¥1,595,000 | ¥2,142,000 | 547,000 | 134.29% |
2024年4月時点で42040/423A-8458は約159万円と、現在のミディアムサイズの機械式モデルと大きな差はありませんでした。
それが、ラージの機械式が特に伸びた結果、現在では210万円台。
この1年8ヶ月で、42040/423A-8458は54万円ほどの値上がりとなっているのです。
なお、この42040/423A-8458のマイナーチェンジ版といえる、42042/423A-8872の2022年6月水準は約186万円でした。
そういったことを考慮すると、第1世代のラージサイズ機械式モデルの現在相場は、過去最高値に匹敵、もしくは過去最高値を更新したといえる状態だといえます。