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2017年5月26日更新

今お得に楽しめる、IWCポルトギーゼIW371401

これだけ時計ファンから人気のあるIWCですが、2012年と2017年で相場がほぼ変わっていないのは、まさに需要>供給となりづらいから。

この原因は、先のようにIWCというブランドのわかりづらさだけでなく、モデルそのもののわかりづらさも問題なのです。

ポルトギーゼポートフィノなど各モデルにオートマチック、クロノグラフというように様々なラインナップが展開。

例えばロレックスの場合、クロノグラフモデルがデイトナ、GMTモデルがGMTマスターというように、機能に対してシリーズが分けられているため、各々のモデルを覚えやすいのです。

また、オメガの場合、スピードマスターにもシーマスターにもクロノグラフモデルがありますが、スピードマスターはクロノグラフのみでシーマスターのクロノグラフはほぼないため、その棲み分けは理解可能です。

一方、IWCの場合、「ポルトギーゼ」「ポートフィノ」とモデル名をいわれても、そのモデルがどのような形をしているのかをイメージできる難易度はオメガと比べても高いといえるでしょう。

よって、世界中でIWCの時計は人気があるにもかかわらず、2012年と2017年でほぼ値段が変わっていないという状況になっているのです。

2012年と比較して高くなった時計が多々ある中、相場がほぼ変わらないIWCは、今の時期においてかなり狙い目といえるでしょう。

ただし、上記の通り構造的に需要>供給となりづらい側面があるため、「値上がりを期待せずお得にIWCの良い時計を楽しむ」と考えたほうが良いでしょう。

●この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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