これだけ時計ファンから人気のあるIWCですが、2012年と2017年で相場がほぼ変わっていないのは、まさに需要>供給となりづらいから。
この原因は、先のようにIWCというブランドのわかりづらさだけでなく、モデルそのもののわかりづらさも問題なのです。
ポルトギーゼやポートフィノなど各モデルにオートマチック、クロノグラフというように様々なラインナップが展開。
例えばロレックスの場合、クロノグラフモデルがデイトナ、GMTモデルがGMTマスターというように、機能に対してシリーズが分けられているため、各々のモデルを覚えやすいのです。
また、オメガの場合、スピードマスターにもシーマスターにもクロノグラフモデルがありますが、スピードマスターはクロノグラフのみでシーマスターのクロノグラフはほぼないため、その棲み分けは理解可能です。
一方、IWCの場合、「ポルトギーゼ」「ポートフィノ」とモデル名をいわれても、そのモデルがどのような形をしているのかをイメージできる難易度はオメガと比べても高いといえるでしょう。
よって、世界中でIWCの時計は人気があるにもかかわらず、2012年と2017年でほぼ値段が変わっていないという状況になっているのです。
2012年と比較して高くなった時計が多々ある中、相場がほぼ変わらないIWCは、今の時期においてかなり狙い目といえるでしょう。
ただし、上記の通り構造的に需要>供給となりづらい側面があるため、「値上がりを期待せずお得にIWCの良い時計を楽しむ」と考えたほうが良いでしょう。
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