最近、オニキス文字盤のデイデイトが世界的にとても人気で、かなり高値かつ品薄状態です。
デイデイトの相場は通常、2000年に登場した6桁モデルとそれ以前の5桁モデルで相場の差がかなりあり、5桁リファレンスだと安いモデルでは今の相場でも110万円台で売られています。
それがオニキス文字盤の場合、5桁リファレンスでも180万円以上という価格でもすぐに売れてしまうほど超人気の状態なのです。
しかし、メテオライト文字盤の場合はそこまで人気というわけでもなく、隕石という希少石の文字盤であるにもかかわらず、現在通常文字盤との価格差は35万円程度。
メテオライトであるというだけでなく、6時と9時位置にダイヤが付くこの文字盤の評価が35万円というのは適正価格とも感じます。
一方、サブマリーナの世界では16610と16610LVはベゼルの色が違う(文字盤も少し違う)という差しかありませんが、その相場差は現在40万円程度。
つまり、ロレックスにおける価値基準はメテオライトとかダイヤといったモノではなく、緑のベゼルディスクにあるのです。
赤サブなどもそうですが、常識とされる価値判断のモノサシと異なるため、批判されがちなロレックス。
しかし、それが十数年以上続き、なおかつ世界中で同じ現象が起きています。
つまり、価値とはモノに内在されているのではなく、人が「価値ある」と思うから価値があるのです。
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