シャネルJ12の男性用ホワイトセラミックが20万円台前半となったのは、おそらくJ12史上最も安い水準だと思います。
そして、それがロレックスが値上がり傾向という時代に起こったわけですから、なんとも不思議な現象のように感じました。
値下がり傾向が続く時計は、このJ12の他にブルガリやフランクミュラーなど、比較的主張が強い時計という傾向があります。
そのため、ホワイトセラミックという強い個性を放つJ12が値下がり傾向というのも理解できる現象だったのですが、2016年という短期間に急激に値下がりするというのはあまり見られない動きでした。
そしてそれが、短い間で回復傾向になるというのは、他のブランドだとあまりなく、このJ12独特の値動きだと感じます。
J12は一旦値下がりとなった後、すぐに復活したというのは、まだまだ人気の腕時計ということでしょう。
長らく30万円以上という水準をキープしていたホワイトセラミックのJ12。
値上がり傾向といえど20万円台後半という今の水準は、過去の例を見る限りJ12としてまだまだお買い得感が強いように感じます。
特に夏にかけて、25万円前後で選ぶ1本として、このJ12とオメガやチュードルを迷えるというのは今でないとありえないことです。
スピードマスターやクロノタイムが10万円台前半だった頃、このJ12は30万円以上出さないと買えない存在でした。
値上がり傾向のオメガを選ぶか、値下がり傾向のJ12を選ぶかはなかなか面白い選択だと思います。
値上がり傾向の時計はもっと値上がりする可能性がある反面、過去と比べて割高という印象もあります。
一方このJ12のように値下がり傾向の時計は、過去と比べてお買い得ですが、もっと値下がりする可能性もあります。
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