腕時計投資新聞

腕時計の[買う・使う・売る]すべてを楽しむ専門サイト「腕時計投資ドットコム」

さらに安くなった、パテックフィリップワールドタイム5110R

2016年8月の時点で値下がり傾向だったが、その頃よりさらに30万円以上の値下がり状態

2016年8月といえば、ロレックスも安くなった時期であり、実際デイトナ116520の白文字盤が105万円程度で入手可能でした。

しかし、ロレックスの場合2016年12月頃から価格が回復傾向となり、今では2016年8月と比べて20万円以上の値上がりとなったモデルも多々あるような状況です。

にもかかわらず、パテックフィリップワールドタイムは2016年8月と比べて、さらに30万円値下がり状態となっているのです。

最近、年次カレンダー5035も値下がり傾向ですが、それは2016年12月頃に底となった模様で、その後は若干の回復傾向という感じです。

一方、ワールドタイムの場合、現在でも値下がり傾向。

同じくGMT機能を売りにしたロレックスGMTマスターが値上がり傾向な一方、パテックフィリップだと値下がり傾向なのです。

とはいえ、このワールドタイム年次カレンダー5035よりもデザイン面での人気が高い模様であり、ワールドタイムというモデルのラインナップも多くはありません。

年次カレンダーの場合、かつては5035のみの展開でしたが、現在ではノーチラスでも該当モデルがあるほど「年次カレンダー」という機構自体の希少性は薄まっています。

ですから、ワールドタイムの場合、デザイン的にも機構自体の希少性においても注目度が高く、今のように“2度”も値下がりするという現象は珍しいと感じます。

●この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

1 2
- PR -