2016年3月にデビューした116500LN。この世代から明らかに変わったのは、実勢価格において白文字盤のほうが高くなったという点。
116500LNの定価は約128万円という水準で、定価は文字盤色によって変わるということもありません。もしも人気が無いのであれば、白文字盤のほうが高いというような実勢価格面での現象は、116500LNにとって関係の無いことになるはずです。
しかし、ステンレスデイトナというモノは長らく正規店にて定価で入手するというのは困難。よって、誰もが実勢価格を無視できないわけです。
そして、実勢価格には安い時期と高い時期が存在します。それは中古ではもちろん、新品でも存在する現象です。
つまり、腕時計の価格は安い時もあれば、高い時もあるのです。
この価格変動が起こるという点が最も面白い点であり、『高いと思って買っても結果的に値上がりし実は安い買い物だった』ということや、『不人気だった時計を買ったら高くなっていた』ということが起こりうるわけです。
後者は、まさしくGMTマスター2の16710に起きている現象で、10年前までGMTマスターという存在は最も人気のないロレックスでした。それが今となっては中古が75万円以上という水準であり、かつての新品実勢価格30万円台前半を大きく上回る価格で取引されています。
そしてそして先の『高いときに買っても結果的に値上がり』という現象こそ、今回のデイトナ116500LNに当てはまる点。
かつての常識だと、新型モデルはデビューした直後が最も高く徐々に値下がりするというはずでした。実際、デイトナの前モデル116520(黒文字盤)はデビュー直後の新品実勢価格が最も高かったですし、ミルガウス116400GVなどでもそれは同様です。
しかし、この116500LNはデビュー直後の2016年10月の新品実勢価格より、今の中古価格のほうが18万円以上も高いのです。
しかもそれは、人気の高い白文字盤に対してだけでなく、黒文字盤でも同様のことが起きているのです。
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ロレックスデイトナ黒文字盤116500LNの価格比較
時計名 | 状態 | 2016年10月の新品実勢価格(3社平均値) | 期間 | 2017年10月の安値(楽天) | 変動した額 | 残存価額 |
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ロレックス デイトナ 黒文字盤 116500LN |
新品 | ¥1,849,333 | 1年 0ヶ月 |
¥2,030,400 | 181,067 | 109.79% |