1996年にデビューしたオーバーシーズは、3針とクロノグラフというラインナップで登場しました。
このようなラインナップはロレックスのオイスター系に近く、雲上スポーツの中では最もスポーツロレックスに近いラインナップだったといえます。
今ではノーチラスにもクロノグラフが用意されていますが、ノーチラスのそれは、雲上コンプリケーションといった印象です。
それに対して、オーバーシーズは一般的なクロノグラフと同じ印象。デイトナよりも少しラグジュアリーな存在といったポジションだといるでしょう。
オーバーシーズといえば、現行ラインナップは2016年にデビューした3代目となっていますが、ロレックスとは異なり、古いほど安いという中古相場となっている様子があります。
2代目オーバーシーズのクロノグラフは、世代的には116520と同じだといえますが、かつて116520よりも高かった中古水準だったのが、今では116520よりも安い状況です。
とはいえ、その相場は動いていないわけではなく、この1年ほどの間で10万円ぐらいの上昇という動きをしています。
この1年といえば、新型コロナによる下落トレンドなど、2度の大きな値下がりがありましたが、この49150/B01A-9095は値上がりしているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
| 腕時計 | 状態 | 期間 | 2019年10月 の安値 |
2020年9月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
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ヴァシュロンコンスタンタン
オーバーシーズ クロノグラフ 49150/B01A-9095 |
中古 | 0年 11ヶ月 |
¥1,575,750 | ¥1,680,000 | 104,250 | 106.62% |
先のように、オーバーシーズは古いほど安いという傾向があり、現行品の注目度が最も高いという傾向があります。
2代目オーバーシーズの登場は、現行ノーチラスと同じ時期でしたが、2016年の段階ですでに3代目にバトンタッチされてしまったため、今ではそのキャラクター性が分かりづらいかもしれません。
そういったことは、ある意味ハンディともいえますが、そうでありながら、この1年という値下がりトレンドが目立っていた時期に値上がりしたのは、優秀といえるかと思います。