長らく、多くのユーザーに待ちわびられながらも、なかなか登場しなかった6桁世代のSS青赤GMTマスター2。
青赤GMTマスター2が生産終了となったのは2007年夏ですが、SSの復活は2018年3月。ですから、約11年に渡って、SSの青赤というGMTマスター2は、現行ラインナップに存在していなかったことになります。
そのため、この青赤SSという要素で登場した126710BLNRは、デビュー当初から「大注目モデル」という存在感になったわけで、新品実勢価格や中古相場は、定価を大幅に上回るという状況が“当たり前”とったところでした。
しかしながら、そういった「大人気」という感覚とは裏腹に、中古相場は、長い間「横ばい」といった感覚がありました。
最初に、この126710BLROの中古相場をお伝えしたのは2019年7月ですが、その際の水準が約209万円。それに対して、2019年9月が約181万円、2020年4月が約164万円、2020年7月が198万円であります。
2019年夏⇒2020年夏といった時期には、断続的な下落トレンドが発生していたため、この間、この126710が値下がりしたのは、仕方がない部分があるといえます。
しかし、そういった下落トレンドがあった時期を除いたとしても、この126710BLNRは、おおよそ200万円前後といった感覚だったため、「変わらない」という印象。実際、126710BLNRは、長らくピークが2019年7月水準という状況が続いていました。
それが今年4月、126710BLROはそれなりに上昇。その結果、ボトム価格が213万円となり、ようやく2019年7月水準を超えたのです。
そして、それから現在までにかけても、126710BLROの勢いは続いている様子があります。
現在、126710BLROは約238万円という水準となっているのですが、これは4月水準に対して約25万円の値上がりです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
| 腕時計 | 状態 | 期間 | 2021年4月 の安値 |
2021年6月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
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ロレックス
GMTマスター2 ジュビリーブレスレット 126710BLRO |
中古 | 0年 2ヶ月 |
¥2,130,000 | ¥2,398,000 | 268,000 | 112.58% |
これまで、この126710BLROは、「数ヶ月で数十万円」というような値上がりとなる様子をあまり見かけませんでしたが、2021年4月以降、そういった様子が変わったといえるかもしれません。
もちろん、現在の様子は、まだ“2度目の値動き”ですから、今後どうなるかは分からないともいえます。なお、この“2度目の値動き”というのは、2019年7月水準よりも上昇という動きが、4月に続いて2回目という意味であります。
ただ、これまでこういった値動きを見せていなかった126710BLROが、短期間で2度も、こういった上昇を見せたというのは、なんだかこれまでとは違う勢いを感じられるともいえるわけで、今後どうなるかかなり興味深いといえます。