ロレックスのGMTマスターも「パンナムのパイロットのため」というストーリがあったりしますが、この時計は「#銀行家」と来たかという感じですね。
「#銀行家」でマスターバンカーというネーミング。まさに、クリスタル族もびっくりなイケてる時計。
しかし、このマスターバンカー、2011年と比べるとだいぶ値下がりしています。
2011年といえば、今では70万円以上する青サブなんかも30万円台で買えた時代。
その頃と比べて30万円以上値上がりした青サブに対して、10万円値下がりしてしまったのがマスターバンカー。
ちなみに、マスターバンカーには様々な仕様と種類があるので相場を混同しないように注意が必要です。
でもって、5850サイズ、ステンレス、ブレスレットという組み合わせが10万円値下がりしているのです。
現在の安値は約52万円ですから、5桁リファレンスのサブマリーナノンデイト(14060m)とほぼ同等。。
ロレックス サブマリーナ ノンデイト 14060M P番 中古
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14060mが出た頃、マスターバンカーはヨットマスターロレジウムすらよりもより高級な高嶺の花。
つまり、サブマリーナノンデイトより何階層か高い時計だったのです。
それが今ではほぼ同じに。
フランクミュラーの時計って、マスターバンカー以外の時計でもそうですが、比較的モデルの現役期間が長いのが特徴。
14060mが新登場して生産中止となる期間、マスターバンカーは現行モデルであり続けています。
そして、今でも現行なマスターバンカー。
かつて22年間モデルチェンジせず「シーラカンス」と言われた三菱デボネアとは違い、その見た目は現在の時計と乖離があるわけでもありません。
ただし、フランクミュラーの場合、メンテナンスに難ありとされるので注意が必要。
並行輸入品はメンテナンスしてくれませんし、1つの竜頭で3つの時間をコントロールするという機構もなんだかデリケートそう。
丁寧に扱わないと壊れたってことになりやすく、その壊れた時にメンテナンスができないのは精神的にいやですね。
普通の時計修理店でもパーツが手に入ればメンテナンスできるのでしょうが、その真相は不明です。
3針のカサブランカはETAムーブメントとされているため、メンテナンスできそうですが、マスターバンカーのような特殊機構が付いた時計は不安が残るのは間違いありません。
せっかく、かつて高かった時計をお買い得に楽しめるチャンスだけに、なんだか勿体無いと思います。
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