そんなパシャCですが、デビューから約20年間でいくつかの年式に分類できます。
このピンク文字盤はかなりデビュー時に近い頃のモデル。
ピンク文字盤というと2003年ごろ登場したビックデイトのほうが今では有名かもしれませんが、そっちとは違いこのピンク文字盤は男性でもつけられる色合い。
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ピンクのビッグデイトを着けている男性を見たことはありませんが、グリッド文字盤のほうのピンク文字盤を着けている男性は何人か目にしました。
このグリッドをイメージしたデザインが施された文字盤は、ピンクの他にグレーも存在。
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グレー文字盤のほうが数が少ないせいか高値な模様です。
なお、筆者自身、1998年のディノスカタログに掲載されているピンク&グレーのパシャCを毎日眺めていた記憶があります。
同じページにはGMTマスターも載っていて、パシャCより頭一つ高いGMTマスターの価格は、筆者が初めて見たロレックスのプライスでもあります。
当時、なんとなく「ロレックス」というモノが高い腕時計だということは知っていても具体的にいくらするのかということはわかりませんでした。
パシャCと並んでいる様子は、ロレックスでない高価な見知らぬ高級腕時計があるのだという発見とともに、それより高いロレックスは本当に高い腕時計なんだな、と思わせてくれたのです。
で、時計ブームが熱くなってた1999年ごろにはこのピンク&グレー文字盤は生産終了。
その頃パシャCの文字盤は白文字盤&黒文字盤となっていました。
そして、その後以外にも筆者はこのピンク&グレー文字盤と再開するのです。
2001年春頃、なぜか当時の大きな高級腕時計専門店でデッドストック状態のピンク&グレー文字盤が売られていたのです。
しかも、1店舗だけじゃなくて、全然違う店でも売られていました。
店側も「デッドストック」ということを売りにしていて、当時現行だったビッグデイトの白文字盤や紺文字盤よりも高値。
その頃高値で売られた影響なのか、パシャの特徴である“グリッド”のイメージを文字盤に採用しているのがこのピンク&グレー以外にないのが理由なのか、パシャCの中でも比較的高めに流通しているのがこのシリーズです。
通常、ピンク文字盤は安値の傾向ですが、パシャCにおいては黒文字盤よりも多少高値傾向なのがこのピンク。
いま見ても、この文字盤、なんとなく良いですね。
特に実用面でも気にせず使えそうなグレー文字盤は、ちょっと欲しいなと思ってしまいました。
黒文字盤や白文字盤、そしてGMTのメリディアンとは異なり、マニアックなこのピンク&グレー文字盤。
マニアックさ故に程度の良い物が比較的多いのも嬉しい点です。
現在25万円以上で売られているエアキングが15万円以下だった2011年と現在の相場がほぼ同一、というパシャCのピンク文字盤は、今こそ買いな時計かもしれません。
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