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現在相場考察

白文字盤の魅力、フランクミュラーカサブランカ

2017年11月4日更新
フランクミュラーのカサブランカについて斉藤由貴生が執筆。本記事では2016年11月の安値(楽天)と2017年11月の安値(楽天)を比較し現在相場を考察。この1年0ヶ月での変動は1万7440円の値上がりだった。

カサブランカ 5850 白文字盤についての考察(2017年11月)

カサブランカという存在は、フランクミュラーが流行った2002年以前から現在まで続くフランクミュラー長寿モデルです。

同じ時期に流行ったパネライのルミノールベースなども形が変わっていない印象ですが、パネライの場合、何度かモデルが変わっているため、微妙に違うという側面があります。

2002年頃の実勢価格は、ブレスレットタイプのカサブランカ約60万円ルミノールベースが40万円台半ばという水準でした。15年程度たった現在、パネライの中古価格は変わっていないか、やや値上がり傾向であるのに対し、カサブランカ値下がりしています。

カサブランカのブレスレットモデルは、数年前から30万円台で購入可能。

カサブランカの定価が100万円以上かつ、今でも現行モデルということを考慮すると、とてもお得感のある存在です。

しかし、2017年には更に安くなった傾向で、ブレスレットモデルが30万円を切る額で売られていたのです。

通常、30万円を切るカサブランカは、クオーツの女性用。また、自動巻の男性用でも革ベルトモデルに限られる傾向でした。

それが、2852サイズのブレスレットモデルが30万円以下という状態になっており、その様子は以前の記事でお伝えしたとおりです。

その個体はピンク文字盤でしたが、それ以外の文字盤でも黒文字盤などが30万円台前半で売られている様子がありました。

そのため、カサブランカのブレスレットモデルは値下がり傾向かと思われたのです。

例えば、2年前でしたら30万円台後半が『安い』と感じる額だったのに対し、今ではそれが30万円台前半になっているかと思います。

しかし、その中でも値下がり傾向となっていないモノが存在します。

それが、白文字盤のカサブランカという存在です。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2016年11月
の安値(楽天)
2017年11月
の安値(楽天)
変動額 残価率
フランクミュラー
カサブランカ
5850
白文字盤
中古 1年
0ヶ月
¥380,000 ¥397,440 17,440 104.59%

白文字盤のカサブランカは、筆者が確認した限りですが30万円台前半で売られることは見かけません。また、35万円に近い額となると比較的早く売れていることから、人気だという印象になります。

実際、白文字盤のカサブランカ、実物はとても綺麗で魅力的な存在。

画像では分かりづらいのですが、文字盤の四隅がカーブ。その造形がカサブランカのシンプルさと相まってとても魅力的に映るのです。

よって、カサブランカは、

  • 定価に対して安く買える
  • 新品実勢価格に対して中古が安い
  • という価格的なお買い得感と、

  • 魅力的な見た目
  • という人気要素が存在します。

    とはいえ、マイナスポイントもいくつかあり、

  • 並行輸入品のメンテナンス不安
  • デリケートな側面
  • などは気になるところです。

    この記事の執筆者
    斉藤由貴生
    腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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