2013年のアベノミクス以降、ロレックスは値上がり傾向となりました。
そして、2013年より2014年のほうが高くなり、2013年以前の相場を知っている方にとっては「腕時計は全体的に高くなった」という印象になったと思います。
また、モデルによっては2014年頃から2016年上半期頃まで相場が変わらないということもあったため、「相場はなかなか変化しないのではないか」と考える人もいたかもしれません。
例えば、デイトナ116520は2015年や2016年頃、中古安値が110万円前後ということが多く、長らくそのぐらいの相場という印象がありました。
しかし2016年3月、バーゼルでステンレスの新型デイトナが発表されたことにより、その相場はガラッと変わるかと思われたのです。
けれども、バーゼルの発表直後にデイトナ116520の白文字盤は110万円前後から上昇するどころか、105万円という個体が出現。そして、それは5月でも同様だったのです。
それまでの事例では、新型が発表されたら旧モデルが高くなるという現象が起こっていましたが、116500LNが登場した際は逆の現象となったのです。
6月頃には110万円台に戻りましたが、結局2016年において116520は大きな価格変化を見せませんでした。
変化を見せたのは2017年になってからのことで、数ヶ月に一度というタイミングで徐々に高くなっていったのです。
最初は110万円台後半になったという変化でしたが、6月には130万円台となっており、2016年と比較して25万円程度の上昇となりました。
そしてその後も、数ヶ月に一度というタイミングで116520は徐々に高くなり、2018年の今現在(4月13日)では150万円台に到達しています。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
| 腕時計 | 状態 | 期間 | 2016年3月 の安値(楽天) |
2018年4月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
デイトナ 白文字盤 116520 |
中古 | 2年 1ヶ月 |
¥1,058,400 | ¥1,531,440 | 473,040 | 144.69% |
デイトナ116520の値動きは、数ヶ月に一度というタイミングで徐々に動くという値動きだったため、きちんと注視していないと分かりづらい値動きだったといえるかもしれません。
けれども、116500LNが登場した2016年3月と、それから2年後の現在の安値を見比べると47万円以上も上昇していることが分かります。
同じデイトナでも16520は分かりやすい値動きをしたことがある反面、116520は徐々にゆっくりと変化していったというのが面白い点だと思います。
なお、時期によっては116500LNのように白文字盤のほうが黒文字盤より高いという事がありましたが、現在116520に関しては黒文字盤のほうが高い様子です。