サブマリーナノンデイトという存在は、かつてスポーツロレックスにおける新品実勢価格の中で最も安い価格帯に位置していました。
2001年1月頃において、スポーツロレックスの新品実勢価格は30万円台が中心といえ、サブマリーナデイトの16610やエクスプローラー2の白文字盤が30万円台後半、GMTマスター2の各ベゼルが30万円台前半という水準でした。
デイト付きのスポーツモデルとしてはGMTマスター2が最も安かったのですが、それは当時においては「当たり前」という感覚であり、雑誌などでもGMTマスター2は『安くてお買い得だが、人気がないため満足度は低いかもしれない』といった趣旨の記載がった記憶があります。
そのため、スポーツモデルにおいて最も安いのはGMTマスター2という印象が強かったのですが、それより安かったのがサブマリーナノンデイトという存在だったのです。
当時のサブマリーナノンデイトは14060でしたが、2001年1月におけるその新品実勢価格はなんと約28万円という水準。当時のノンデイトはスポーツモデルの中で唯一20万円台で購入可能なモデルだったのです。
ちなみに、その頃はデイトナを除くと最も人気が高かったのはエクスプローラーの14270。エクスプローラーは定価よりも10万円程度高い新品実勢価格で売られており、40万円台後半という水準だったのです。
2001年1月において、新品が20万円台だった14060ですが、その印象は不人気モデルというモノではなく、玄人好みのシンプルなモデルというイメージ。スポーツモデルとしては唯一ノンクロノメーターでしたし、売られていることを目にする機会も他モデルより少なかったため、安いモデルというよりは“特殊なモデル”という印象が強かった用に思います。
しかし、今となってはサブマリーナノンデイトに対して特殊なモデルという印象や、スポーツモデルで最も安いというイメージは感じないでしょう。
実際、サブマリーナノンデイトは5桁でも6桁でもスポーツロレックスの価格帯では中央ぐらいに位置しており、エクスプローラーより高い存在であるのはいうまでもありません。
そして2012年にノンデイトが6桁へとモデルチェンジされると、新品実勢価格はさらに高い水準となったのです。
2012年当時の114060の新品実勢価格は50万円台前半という水準でしたが、かつてのサブマリーナノンデイトと比較するとずいぶん高くなったという印象になります。
しかし、その後114060は値上がり続け、2012年における新品より2014年の中古のほうが高く、さらに2014年よりも2017年のほうが高いというようになっていったのです。
2017年3月時点での114060の中古は60万円台後半という水準でしたが、同年11月には約70万円となりました。
そして、2018年9月の今、114060は80万円台という水準に達しているのです。
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ロレックスサブマリーナ114060の価格比較
時計名 | 状態 | 2017年11月の安値(楽天) | 期間 | 2018年9月の安値(楽天) | 変動した額 | 残存価額 |
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ロレックス サブマリーナ 114060 |
中古 | ¥748,000 | 0年 10ヶ月 |
¥807,840 | 59,840 | 108.00% |