2017年の秋頃から目立って評価されている80年代ヴィンテージ世代のスポーツロレックス。
最初にそういった兆しを感じられたのは、GMTマスター2の16760だといえ、2017年11月頃から“5桁とは違う価格帯”になったと感じます。
もちろん、それまで80年代ヴィンテージが値動きしなかったわけではありませんが、見た目が似ている5桁世代と大きく価格帯が離れているとはいえなかったのです。
実際、16760は、2016年11月の水準だと、16710黒赤ベゼルと大きく変わらない価格帯に位置していたのが、2017年11月には“はっきり違う価格帯”となっています。
2016年11月に、16760は約69万円だった一方で、16710黒赤ベゼルは約60万円。それが、2017年12月では、16760が約111万円、16710が約82万円となっており、異なる価格帯になったことが分かります。
そして2018年からは、5桁世代と80年代ヴィンテージの価格差が広がるモデルが増え、エクスプローラ2、サブマリーナノンデイトなどがそれに該当しています。
そして、2019年の今、また一つ“5桁とは違う価格帯”となった80年代ヴィンテージが登場。
5桁リファレンスのシードゥエラーには、16660と16600がありますが、古いほうが16660で新しいほうが16600。
ややこしいのですが、80年代ヴィンテージに相当するのが16660のほうで、5桁世代といえるのが16600なのです。
5桁世代の16600は、現在約79万円という水準である一方、80年代ヴィンテージの16660はなんと約99万円という水準に達しています。
ちなみに、2018年5月時点では、16660と16600はともに70万円台という水準だったのですが、この9ヶ月の間に16660が目立って上昇しているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
| 腕時計 | 状態 | 期間 | 2018年5月 の安値(楽天) |
2019年2月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
シードゥエラー 16660 |
中古 | 0年 9ヶ月 |
¥799,200 | ¥999,800 | 200,600 | 125.10% |
5桁世代に相当する16600は、2018年3月に70万円台という水準になり、当時の印象としては目立って上昇していました。
また、5月時点での16660は、16600の上昇にともなって「やや高くなった」といった値動きだったようにも感じられるのですが、2016年11月の水準と比較すると20万円以上も値上がりしており、かなり優秀な値動きといえたのです。
そして、その時点からこの16660は、さらに20万円ほど上昇しているのですが、今回の16660の値動きは、16600と比較して、かなり目立っているといえます。
ですから、16660は2019年の今、5桁とははっきりと異なる価格帯という評価になったといえるでしょう。