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茶金ベゼルがツボな見た目、GMTマスター茶金ベゼル16713

この茶金ベゼル

コンビ以上のYGモデルのみに設定されたゴールド専用色です。

2007年頃に5桁リファレンスのGMTマスターが生産中止となるまでは、ゴールド専用色のベゼルを搭載したモデルといったら、このGMTマスター茶金ベゼルと青サブの青ベゼルのみ。

それからGMTマスターのベゼルは黒一色となり、素材もセラミック製へと進化しました。

そして、約6年を経て2013年に色付きベゼルがGMTマスターに復活。

その際出たのは、ステンレスの黒青ベゼル、そしてその翌年に復活したのはホワイトゴールドモデル専用色となった青赤ベゼルです。

ですから、実は茶金ベゼルだけ復活していないのです。

この茶色の文字盤に茶金ベゼルという配色。

キャラメルみたいでなんともツボを刺激してくれる独特な存在感を放っています。

ロレックスコレクターのインスタグラムを見てみても、この茶金ベゼル、中央に置いたりしたりしていて“特別扱い”

現在の最安値は70万円台後半という相場ですが、かつては30万円台で買うことができました。

その頃の相場感覚としては、ステンレスの新品価格とコンビの中古価格が同程度という感じです。ちなみに、青サブは中古で38万円ぐらい。

しかし、その後GMTマスター(ステンレス)は値上がり状態になって、かつての新品価格の倍が現在の中古相場となりました。

コンビのこの茶金ベゼルも当然高値に。

かつて30万円台前半で売っていたのは90年代前半に製造されたブレスレットがシングルバックルのタイプ。ダブルバックルの比較的新しいモデルは40万円以上の相場。

当然、現在70万円台後半で手に入るのは90年代前半製造のモデル(シングルバックル)。

 

ただ、ダブルバックルのモデルとの価格差はかつて程ない模様。

この茶金ベゼル、かなり特徴的なデザインのモデルで、今世界的に人気となった“青赤”ベゼルよりも共感覚を刺激するツボ要素高めなデザインです。

時計ファンにとっては知ってる時計の一つである茶金ベゼル、意外に知ってる人って、少ないと思うのです。

で、この時計の存在がもう少し知られた時に、茶金ベゼルというマニアックな存在は、生産数が限られているために、重要>供給、となりやすくノーチラスパワーリザーブのように高値になっていってもおかしくないなと思うのです。

●この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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