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後から追加されたコンビのメンズサイズ、ヨットマスター16623“グレー文字盤”

当初は100万円近く出さないと買えない、という高嶺の花だったヨットマスターというモデル。

しかし、1997年に少しだけ手に入りやすいコンビモデルが登場します。

けれどもその時、コンビモデルはメンズサイズには用意されていませんでした。

そしてその後1999年のバーゼルで、誰もがヨットマスターといったら想像するアレを発表。

その時出たのがヨットマスターロレジウム(16622)です。

当初、金無垢限定だったヨットマスターに登場した実質ステンレスモデルは、ヨットマスターのイメージを損なわないようにプラチナベゼルを採用。

そういう“カジュアル最高級”というコンセプトが時計ファンを刺激してロレジウムは一気に人気モデルとなりました。

で、ロレジウムが出た5年後の2004年、やっと登場したメンズサイズのコンビモデルがこの16623です。

ちなみにロレジウムのほうは2012年に6桁リファレンスとなり116622となりましたが、コンビモデルのこっちは2016年現在でもまだまだ現行モデルです!
(ただし、今年発表されたローズゴールドのコンビモデルは116621と6桁リファレンスのため、16623もそろそろ生産終了となるかもしれません)

これが出た2004年から現在に至るまで、ヨットマスターの人気モデルはやっぱりロレジウム。

逆にコンビの人気モデルは青サブかGMTマスター。

ヨットマスターのコンビモデルってあんまり注目されていないのです。

流通量も少なめ。というか、付けている人を見たことがありません!

ヨットマスターのコンビモデルの特徴って、黒白以外の多彩なバリエーションの文字盤が選べる点にあります。

青サブやGMTマスターもそうですが、色付き文字盤ってロレックスはコンビ以上の特権にしていることが多いですね。

また、ヨットマスターの場合、ベゼルにベゼルディスクが無いため、イエローゴールドがよく見えてより一層高級感がありますね。

このメンズサイズのコンビ、出たのが2004年と比較的新しいモデルという点やヨットマスターという高級位置づけ機種であるため、同じくコンビモデルの青サブやGMTマスターより高めな相場でした。ロレジウムと比べても当然高い相場。

そんな16623、ちゃんと値上がりしています。

青サブやGMTマスターと比べると値上がり率が残念なロレジウムとは違い、約40万円ほどの値上がりです。

今年発表されたローズゴールドのコンビモデル、かなりいいですが、このグレー文字盤のイエローゴールドコンビも結構オシャレで良いな、と感じます。

ちなみに、インスタグラムを見ると青サブ(16613)の投稿数は2500件ぐらいあるのに、このヨットマスターコンビ(16623)の投稿数はたった17件。

そんな貴重な写真の中で印象だったのがコレ。

#Rolex #YachtMaster #GMTMaster #16623 #16753 #wristwatch #Hipstamatic #Oggl #Lowy #Sugar

@wma1999が投稿した写真 –



やっぱり茶金ベゼルと同じ匂いなのですよ、このコンビグレー文字盤という配色。

●この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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