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リューズガード風デザインが不人気だった、パテックカラトラバ5107

2000年代前半に現役だった5107。当時、カラトラバといえば手巻きの3796というイメージが強かったのです。

しかし、この5107は自動巻の機械(キャリバー315)+裏スケという内容。

そういう内容が示す通り、3796より1つ高級なカラトラバとしてのはずだったのです。

しかし、高級なカラトラバが欲しい人は、同じく裏スケ+自動巻(キャリバー240)搭載の5000のほうが欲しかったよう。

よってこの5107は37965000に挟まれ不人気だったのです。

不人気の理由はそれだけではありません。

カラトラバといったらスモールセコンドというイメージが強く、37965000もスモセコ搭載なのに、5107は三針

しかも、見た目が当時新品が10万円台で流通していたオメガシーマスター120mと似ているではありませんか。

そんなこともあって不人気とされたカラトラバなのですが、生産数じたいが少ないために、相場は5000より極端に安いってことはありませんでした。

キャリバー240を搭載する50005026も、この5107も大体当時の相場は新品で約130万円ぐらい。

その後の中古価格の推移もそんなに大差はありません。

しかし、最近5107だけが飛び抜けて高くなっているのです。

5026が約130万円なのに対し、5107は200万円以上もするではないですか!

よって、5107、プチコンのようにわかりやすくもなく、シンプルな3針というある意味地味なモデルですが、かなり高値になっているので持っている方、売りどきかもしれません。

●この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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