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2017年水準に戻った、カリブルドゥカルティエW7100016

カリブルドゥカルティエW7100016は、SSブレスレットという内容であるため、カリブルの中核を担うモデルだといえますが、2017年以降40万円台という中古水準に位置している様子です。

ただ、2017年⇒2019年では5万円ほどの上昇となっており、その際約47万円という水準に達していました。

このW7100016は、2014年の中古が約62万円という水準だったため、2019年時点の評価でもそれと比べると目立った値上がりとはいえませんでした。それでも、2017年と比べて上昇傾向となった点は印象に残りました。

しかし、それから1年経った今では、再度40万円台前半という水準になっており、2017年とほぼ同じ水準に戻った印象です。

カリブルドゥカルティエというモデルについて思うのは、2014年頃までと今とでは、時代が変わったという点です。

2010年頃といった時代では、ユーザーが「新しいモノ」に興味を向けるように思いましたが、今の時代では「歴史ある」だとか「普遍的なモノ」に興味があると感じます。

そして、カルティエも長寿モデルのサントスガルベの新モデルを出すなど、「普遍的なモノ」への力を入れている様子があり、カリブルのように新しい価値観を打ち出したモデルは、あまり注目されない時代なのではないかと思います。

さらに、「新しい価値観」といっても、カリブルは今年でデビュー10周年。このW7100016が出たのは2011年ですから、まだ10年経過していませんが、いずれにしても、新しくもなく古くもないという時期であるのは確かでしょう。

そういったことを考慮すると、2017年以降、W710001640万円台をキープしているということは、実は優秀なのかもしれません。

●この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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