2002年当時の60万円というとヨットマスターロレジウムとほぼ同価格。
当時のスポロレは
<30万円台>
<40万円台>
<60万円台>
という感じ。
ですので、当時の60万円台は相当高級なほうなのです。
確かにデイトナは100万円近くしていましたが、今より30万円台〜40万円台で買える時計が多かった時に、最低価格が60万円台というフランクミュラーは“あこがれ”の対象となるには良い価格帯だったのです。
しかも、トゥールビヨンなど1000万円超えする高いモデルも存在。
今ではフランク三浦のキャッチコピーという印象が強い「天才時計師」という伝説とともに、フランクミュラーの名前は高校生まで行き渡る時間はかなり早いものでした。
しかも、独特の文字盤デザインは時計ファンでなくとも分かりやすい。
パテックフィリップがせいろ蕎麦なら、豚骨ラーメンといった感じのフランクミュラー。
しかし、時計ファンにとっても、フランクミュラーの内容自体、結構評価が高いものでした。
確かにカサブランカはETAポンとも言われますが、腕時計に初めてトゥールビヨンを採用したり、ヴェガスやクレイジーアワーズという他のブランドが思いつかないエポックメイキングな時計を作ったり、時計好きからもぐっとくる要素が高いのは間違いないでしょう。
実際、ETAポンと言われるカサブランカも実物をみたら「きれい」と思わせてくれる良い腕時計だと思います。
そんなフランクミュラー、近年に至るまで筆者個人としては過剰評価だと思い、一切投資対象と思っていなかったのです。
(実際旧ブログでは取り上げたことがありません)
確かに、相場は筆者が予測したとおりとなりました。
具体的には、他の時計が値上がりする中で値下がりしているのが現在のフランクミュラーです。
けれども、今だからこそ、フランクミュラーが良いと思います。
特に、ステンレスブレスレットの5850サイズが約35万円以下ってのは、2011年頃までは考えられない値段だったのではないでしょうか。
他の時計の相場と比較すると、今まさに輝いているのがフランクミュラーのカサブランカといっても良いかもしれません。
ただ、投資としては値上がりが来るかは微妙なところ。
フランクミュラーが値上がりするためには、何かしらのニュースなどきかっけが必要だと思います。
で、このピンクの文字盤はフランクミュラーが流行り始めた2002年春頃にしている人をよく見かけました。
どことなくクラシカルな印象のピンク文字盤はカサブランカのイメージによくあっていると思います。
当時60万円以上が当たり前だった時計が、35万円。
当時35万円だったサブマリーナノンデイトやGMTマスター2が60万円台でもおかしくない現在において、かつて60万円台だった時計が35万円で買えるのです。
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