今年9月にサブマリーナは一斉モデルチェンジとなりましたが、その影響によって旧型となったモデルの多くが値上がりしています。
今回のモデルチェンジでは、5桁世代の正常進化といった見た目になったため、6桁世代特有の要素を持つモデルが特に値上がりしている印象があります。
それに該当するのは緑サブ、青サブでありますが、116610LVは「緑文字盤」という要素が6桁特有、116613LNに関しては「サンレイでない前期文字盤」がそれに該当します。
それらは、9月のモデルチェンジ前と後を比較すると、価格帯が分かりやすく変化。116613LNに関しては、前期文字盤が値上がりしただけでなく、サンレイの後期文字盤も上昇しているのです。
さて、116613といえば「青サブ」だけでなく、「黒サブ」もあるわけですが、これまでの“青対黒”の価格差では、黒サブのほうがやや安いといった傾向がありました。
ただし、2019年5月の段階では、116613LNのほうが高い状況となっていたため、必ずしも青のほうが高いというわけではありません。いずれにしても、両者はそれなりに相関関係を持って値動きする傾向があるといえるのは確かでしょう。
しかしながら、現在の116613LNの様子をみるとそういった相関がないように見えるのです。
なぜなら、116613LNの現在水準は2019年5月とほぼ変わっていないという様子。むしろ、やや値下がりという状況なのですが、サブマリーナの中でこのような動きとなっている存在は珍しいと感じます。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
| 腕時計 | 状態 | 期間 | 2019年5月 の安値 |
2020年11月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
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ロレックス
サブマリーナ 116613LN |
中古 | 1年 6ヶ月 |
¥1,393,200 | ¥1,375,000 | -18,200 | 98.69% |
先のようにサブマリーナは9月のモデルチェンジによって、旧世代のほぼ全てが値上がりしたといっても過言でないほど「全体的な上昇」という印象があります。
また、それらの多くは2019年上半期がピーク水準だったわけですが、それを大きく超えているわけです。
ですから、この116613LNの値動きは他と明らかに違うといえるわけで、2019年水準とほぼ同じ額で購入可能なレア6桁サブマリーナだといえるでしょう。
9月のモデルチェンジによって、多くが値上がりしたわけですから、「モデルチェンジ前に買っていれば」と後悔している方も多いかもしれません。
この116613LNの場合、まさにモデルチェンジ前の時代と変わらない水準であるため、まさに穴場のような存在感だといえるのではないでしょうか。